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【リチプア 動画 無料視聴方法】ドラマ「リッチマンプアウーマン」1話から最終回までの動画を無料で視聴する方法【小栗旬、石原さとみ】【見逃し/再放送/CM広告なし】

リチプアのネタバレを長文で読みたい人はコチラ↓

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ラビ
当記事では、ドラマ「リッチマンプアウーマン」の見逃し配信動画を無料視聴する方法について、どなたにでもわかりやすく解説します。

  • テレビ放送/再放送を見逃した...
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上記に当てはまる方はぜひ読んでみて下さいね🐇✨


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本記事の結論

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リチプアの動画を無料視聴する方法|リッチマンプアウーマン 動画

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✅人気ドラマ
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  • Dr.コトー診療所
  • ラスト・シンデレラ
  • 好きな人がいる事
  • ディアシスター
  • 絶対零度シーズン1~4
  • 昼顔
  • 教場
  • アライブ
  • 10の秘密
  • HERO
  • プライド
  • シャーロック
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  • 乃木坂シネマズ
✅バラエティ・お笑い
  • IPPONグランプリ
  • 有吉ベース
  • あいのり
  • RIDE ON TIME
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✅アニメ
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  • 映像研には手を出すな!
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ドラマ「リッチマンプアウーマン(リチプア)」のあらすじ・ネタバレ

ドラマ「リッチマンプアウーマン」のあらすじとネタバレを紹介します。

まだ作品を観たことが無い人は注意してくださいね。

第1話|資産250億の男と就職難民女の最低最悪の出会い

+ あらすじ

日向徹(小栗旬)は、29歳にして時価総額3000億円とも言われるIT企業「NEXT INNOVATION」を率いる注目の若手社長。日向に可能性を感じた朝比奈恒介(井浦新)が会社設立を持ちかけて、8年前に大学が開放した古い学生会館の一室から会社をスタート。瞬く間に成功を収めた。
一方、澤木千尋(石原さとみ)は、東京大学理学部という学歴ながら就職が決まらず面接に奔走する日々を送っていた。そんなある日、面接に向かう途中で、「NEXT INNOVATION」が入る高層ビルが目に止まった。ハイセンスな職場と、そこで働くオシャレな人々。
就活用のスーツに履き古しのローヒール姿の自分とは何かが違う、とため息をもらす。
そのころ、日向は朝比奈と取締役の山上芳行(佐野史郎)を前に、戸籍をインターネット上で管理するシステムを作る計画を明かした。日向は、国が着手する前に自分たちがやるんだと意気込むが、山上は、初期投資だけで会社の金が吹き飛んでしまうと難色を示す。
数日後、千尋は「NEXT INNOVATION」の会社説明会にやってくる。学生で埋め尽くされた会場の最前列に千尋が座ると、ステージに日向が現れた。そんな日向を舞台袖から朝比奈が見守っていると、朝比奈の妹の燿子(相武紗季)も様子を見に来る。
日向は、自分の話を終えると、学生に質問を始めた。最前列の端から指名する中、ついに千尋の番になった。いきなり内定数を聞かれた千尋は、正直にゼロだと明かした。すると日向は、東大卒でも内定がもらえない時代なのか、それとも千尋によっぽどの欠陥があるのかと、千尋を値踏みするように見て・・・。

+ ネタバレ

禅寺の縁側で寝転びながら「澤木千尋」の検索をかけるラフな服装の男性、日向徹(小栗旬)は検索結果に落胆するが、すぐにスマホの画面を切り替え動き出す。

日向徹は29歳の若さにして個人資産は250億円、1時間に660万を稼ぐと言われるカリスマ社長で、パートナーの朝比奈恒介立ちあげたNEXT INNVATIONは日本でも数少ない最先端のデザインをまとったIT企業。

優秀エンジニアと美女たちが揃う株式総額3000億円の日本企業の心臓部分の男なのだ。

この一瞬の間に買収を決め、他の仕事に駆け回っていた朝比奈と幹部の山上に事後報告を電話で済ませたのだ。

驚きを隠せない2人を気にするそぶりは全くなく、バイクを走らせご機嫌で自分の経営する会社へと戻るのであった。

一方、絵にかいたような就活生を身にまとった澤木千尋(石原さとみ)は疲れ果てた顔で就職できない悩みをこぼしていた。

就活を始める前はこんなに内定がもらえないとは思っておらず、本も準備し内定の対策もしっかり強化、課題をこなしながら居酒屋のバイトも続け、寝る間も惜しんで努力してきたのに、大学4年生の夏現在、内定はゼロのまま。

コツコツ努力をしてきたのに会社の求めるものが何か分からず途方に暮れて、ついに就職カウンセラーのとこまで来てしまったのだ。

こんなところに答えがあるわけもなく暗い気持ちのまま自宅に向かうと、すごいスピードのまま目の前を通り過ぎるバイク。

びっくりしたままそのバイクの行き先を目で追うと、空高くそびえたつ大きなビルが飛び込んできた。

この会社こそ日向徹が社長を務めるNEXT INNVATION。

近くに腰掛けて目の前を楽しそうに通り過ぎる綺麗な女性たちを眺める。

「こんなおしゃれな場所で綺麗な服を着て楽しそうに仕事をする人たちは、きっと私とは何かが違うんだ」

悲しい足取りで自宅へ足を進める千尋とは正反対に、楽しい気持ちが隠せない日向は会議室に朝比奈と山上を呼び出し、新しい事業への参入を宣言する。

その名は「パーソナルファイル」

国が認めた1人に1つある個人ファイルを作って生まれてから死ぬまでのすべてを管理するファイルを作りたい、そう言いだした日向に唖然とする2人。

山上は初期費用だけで会社の金が吹っ飛ぶし、失敗すれば会社は倒産すると反対するが朝比奈は日向の背中を押すように前向きなようだ。

終わらない就職活動に途方に暮れる千尋は、研究室でうなだれるように机に伏せる。

そんな千尋を励ますように同期の2人が日向社長のインタビューを読みあげる。

最初は29歳の若さで社長をしていることと中卒という学歴にしか反応を見せなかった千尋が、日向の写真を見た瞬間、食い入るように記事を見つめていた。

自宅に帰りパソコンでNEXT INNVATIONについて調べていると実家にいる兄から着信が入った。

出てみると、母からの仕送りが届いているのかという確認と就職で悩んでいる妹にお前は昔から真面目にコツコツ取り組むやつだから大丈夫だというエールだったが、今の千尋にその話を聞く余裕は残っていなかった。

電話を逃げるように切った後仕送りの箱を開けて中を見てみると、お小遣いと書かれた封筒が中に隠されていた。

封筒に畳まれた3000円を見つめ、千尋は嬉しい気持ちと切ない気持ちが入り混じった涙がこぼれた。

再びパソコンに向き直り、動画で語りかける日向徹のメッセージを聞いた千尋は、来週開かれる就職説明会に参加することを決意する。

千尋は母からもらった3000円を使い新しい就職用のパンプスを購入。

新しいパンプスに履き替え、たくさんの人が参加する就職説明会に千尋も参戦したのだ。

大きな会場に埋め尽くされるほどの就活生は急に暗くなった会場で、突如現れた日向徹の演説に目を奪われた。

聞き入る就活生に日向徹は一人一人「なんでうちの会社に入りたいのか」聞いていくが、日向の求める答えを言えるやつは一人もいない。

三人目に選ばれた千尋は内定をいくつ持っているか聞かれて、答えられるのはゼロ。

無名大学だとバカにされ、東大理学部だと言えば、教育の失敗の見本だとののしられ、追い打ちをかけるように今の時期で内定が2つ以上ないやつは帰れと突き放した。

千尋は悲しい気持ちで後ろの扉に足を進めるが、罵倒する言葉を辞めない日向に千尋の足はつまずいてしまう。

目に入るのは背中を押してくれた母のお金で購入したパンプスと兄の言葉。

千尋は脱げてしまった新品のパンプスにもう一度足を入れ、NEXT INNVATION の設立当初からの歴史と幹部一人一人の情報と今月の売り上げまでを事細かに声に出していく。

日向は君の記憶力の高さはよくわかったと言葉を遮るが、千尋も負けじとこの会社に本気で入りたくて勉強してきたと食いつく。

この反骨心だけは認めると言った日向はバカにするように「東大理学部さん」と彼女のことを呼ぶが、千尋は決意をした目で「わたしの名前は澤木千尋です」、そう言い返したのだ。

その名前を聞いた瞬間、日向は分かりやすいほど動揺し、「君の名前は覚えたよ。顔は忘れるかもしれないけど」そう言い残して千尋の前から消えた。

澤木千尋は日向が何度も何度も検索をかけた人物で、自分の実の母親の名前なのだ。

朝比奈と山上にパーソナルファイル事業を始める話をした後、酸素カプセルで休みながら検索をかけたら1件だけ見つけることができた。

しかし、あなたは私の母親ではありませんか?の問いに一度も返事をもらうことができず、検索さえもできずになってしまった。

1件だけ検索できた澤木千尋は性別と血液型以外分からない、母と同じ名前の女性かもしれない、そう思った矢先の「澤木千尋」だったのだ。

後日、パーソナルファイルを進めるには総務省の力が必要だという壁にぶち当たるが、日向は総務省事務次官の藤川真沙子のケンカした前科がある。

分厚いファイルを読み込んでこいという宿題女が大っきらいな日向は自分の会社の女性を間に挟もうとするが相手の気に入る女性がいない。

そこで似たような真面目を絵に描いた宿題女の存在を思い出し、エントリーシートから先日やりあった「澤木千尋」を呼びだすことに決めた。

電話で急に呼び出された千尋はなんの用事かも聞かされずに社長室に通され、「物を覚えるのが得意だろ、宿題だ」と分厚いファイルを渡された。

明日ある総務省のパーティーに参加して千尋とそっくりな宿題女と仲良くなれとのことだった。

もしかしたら採用かもなんて思った甘い期待は日向に容赦なくつぶされ、得意な記憶力で分厚いファイルの情報もどんどん頭に詰め込んでいく千尋だった。

夜になり日向はやっと選び抜いた業務用冷蔵庫を朝比奈と自宅に運び入れながらパーソナルファイルについての話をしていた。

事業への不安はあるが、お前ならできると言いきる朝比奈に、日向がそれは僕を動かす魔法の言葉だと嬉しそうに話す。2人の絆が見える瞬間だった。

そこへ鍵を取りに朝比奈を訪ねてきた妹の燿子と日向が初体面を果たすが、燿子は日向の事を知っている様子だった。

探りを入れるような質問をするが、日向は全く覚えてない様子で燿子は上手に誤魔化す。

2人は初対面だよなと確認した朝比奈によって、日向は人の名前と顔を覚えられないことを燿子は聞かされた。

次の日、しっかりと暗記してきたと分厚いファイルを突き返した千尋に日向は服装を指摘する。

28歳の仕事ができる女性の設定を頼んだはずが目の前にいるのはどう見ても就活を絵に描いた就活生。

日向に連れられ会社を出た千尋はプロの力を得ながら何度も着替えさせられ、何度も何度もダメ出しを食らってようやくOKが出た時には、綺麗なロングヘアをなびかせた出来る女性に変身していた。

合流した朝比奈も目を見開くほどに綺麗になった千尋を連れて3人でパーティー会場へと向かう。

無事に着いたが自分の就活用のパンプスをどこに置いておけばいいのか悩んでしまい車を降りられない千尋に、そこに置いておけいいよと朝比奈が声をかける。

千尋は母からのお金で購入した大事なパンプスを日向の車の助手席に預けることにした。

3人で会場入りすると目の前の光景にお腹の痛みを感じる千尋。

朝比奈は大丈夫か心配するが、日向は背中を押すように「お前ならできる」と声をかけた。

その言葉にまんまと騙された千尋は日向の後に続いて、総務省事務次官と言葉を交わすことに。

千尋が暗記してきた情報を交えながら話をしていくと事務次官は嬉しそうに頬を緩ませ、やっと話ができる人が来てくれたと千尋を受け入れた。

順調に話が進み、事務次官が局長へと話を通してくれることになったが、何度か会ったことがあるはずと言われても日向は相手の顔を覚えることができない。

状況を知った朝比奈は助けに入るために席を立つが、それより先に千尋が耳打ちで相手の名前と最近の情報まで加えて日向に話したため、最後まで良好な関係で話を進めることができた。

帰りの挨拶も順調に終わると思ったのに、嬉しさからか千尋が口にしてしまった消えた個人情報事件に事務次官が関わっていたことが判明し、一瞬にして場が凍ってしまう。

瞬時に状況を理解した日向が場をまとめようと言葉を交わすが、事務次官の眼には小さな拒絶が見えていた。

事務次官たちがいない場所に移ると、溜まった苛立ちを吐き出すように千尋にぶつけた。

言い過ぎだとたしなめる朝比奈の言葉を受け入れずにその場を去る日向。

日向のために頑張りたいと思っていた千尋は涙を流しながら頭を下げて謝罪した。

一人で車を走らせる日向は助手席に置かれた千尋の就活用パンプスを見つけて、ここまで彼女が自分たちのために頑張ってきた姿が頭に流れていき、あいつも頑張ってきたしと届けに戻ることに。

会食場の入り口まで車で戻るとちょうど並んで出てきた千尋と朝比奈をみかけた。

様子を見ていた日向は自分には見せない笑顔で朝比奈の車に乗り込む千尋を見て、ほんの少し生まれた優しさは一瞬で吹き飛び、すぐにその場を後にした。

朝比奈の運転する車の中で楽しそうにご飯を食べに行く話をしていた千尋は、急に踏み込まれた「君は澤木千尋じゃない」に戸惑いを隠せなかった。

車を止めて朝比奈が見せてきた書類には調査内容が書かれていた。

続けて朝比奈が千尋の本名を口にしようとすると「いいじゃないですか、名前なんて。どうせあの人は名前なんて覚えないんだし」と遮った。

日向が名前を覚えられないことを知っていることに驚いた朝比奈は千尋を問いただす。

「日向に近づくためか、日向はなぜ澤木千尋にこだわるのか」

答えをすぐに言えずに千尋は沈黙を作った。

そして車を走らせながら、視界に入る就活用のパンプスに苛立ちを感じた日向は後部座席に投げ捨てた。

赤信号になり苛立ちの原因を考えるがわからない。

行き場のない感情を抱えたまま、青信号になった瞬間アクセルを踏み込んだ。

第2話|動き始めた運命!嘘つきは恋の始まり

+ あらすじ

日向徹(小栗旬)は、澤木千尋(石原さとみ)を「NEXT INNOVATION」に来させると、総務省の藤川事務次官(大地真央)から呼び出しがあったと告げる。昨日の今日で連絡があったのは、藤川がよほど千尋を気に入ったからだ、と徹は言うが、千尋は自分の都合などお構いなしの徹に不満をこぼす。徹は意に介さず、日当と成功報酬を払う、と事務的に言い放つ。その後、藤川との面会が無事終わった帰りのタクシーの中で、徹は大量の資料を千尋に渡し来週までに覚えて来い、と命じる。そして、車を停めると自分は用事があるからと言って、千尋を降ろした。そのとき千尋は、昨夜、徹の車中に靴を忘れた事を思い出し、返してほしいと頼む。徹は、財布から1万円札数枚を取ると、あれは捨てたから新しいものを買え、と差し出す。悔しい千尋は、「お金があると人は変わるんですね」と言い捨てると、金を受け取らずに立ち去った。
同じ頃、朝比奈恒介(井浦新)は、バーで山上芳行(佐野史郎)のグチを聞いていた。酒に酔った山上は、代表取締役である徹の解任決議を出そう、などと言う。そんなところへ、レストランの仕事を終えた朝比奈燿子(相武紗季)が入ってきて、徹はいないのか、と聞く。一方千尋は、就職試験を受けていた部品メーカーから最終面接の通知を受け取って喜ぶ。
その頃、徹はなじみの禅寺にいた。僧侶の笛木匡正(中原丈雄)に、自分の母親と同姓同名の人物が現れたと明かしていた。他人とわかりながらも、母と同じように失うのが惜しくて、口実をつけて引き留めているのだ、と言い・・・。

+ ネタバレ

こだわりが強く気に入ったものしか置かない日向徹の家には、ソファーと業務用冷蔵庫と赤いミニカーを乗せたルンバしかない。
広いリビングを動き回るルンバに、ソファーで寝ていた日向が目を覚まし「おはよう」と声をかけると立ちあがり、部屋全体を使った広いクローゼットへ向かった。
整えられた洋服と靴の中から白いシャツにグレーのタンクトップ、黒のパンツに黒のサンダルを選んで着替えると今度はガレージへ。
このガレージもとっても広く、高級車が5台にバイクが4台、綺麗に並べられている。
今日乗る予定の車に向かう途中、先日乗っていた白い車の後部座席に投げ捨てられた黒いパンプスが目に留まると同時に、頭の中に先日の光景が浮かんできた。
頭に血が上った状態で最悪なことをしてしまったと理解している澤木千尋に「君が言われたことしかできない理由がよくわかった。その頭で何か行動するとろくなことが起きないからだ」と罵倒した瞬間が頭に流れた。
傷ついた彼女の顔を思い出しパンプスを手に取り少しの間考えたが、日向が出した結論は「もう必要ないか」とガレージのゴミ箱にこれを捨てることだった。

いつものように就活用スーツで説明会に向かおうとした澤木千尋はあるものがないことに気づく。
「靴がない!あれ、昨日…」
その瞬間、流れるように思い出すのは朝比奈に置いておけばいいと言われ日向の車に忘れてきてしまった買い換えたばかりのパンプスの存在。
せっかく母のお小遣いを使って買ったパンプスが手元にない状態で、悲しい気持ちのまま前まで使っていたパンプスを手に取る。
かかとの部分や全体を軽く確認して「行ける行ける」と暗示をかけて履こうとした瞬間、電話が着信を知らせる。
同期の女性からの電話でNEXT INNVATIONへの就職は決まりそうか聞かれる澤木千尋だが、答えはノー。
先日の失敗が頭に浮かび「君は必要ない」と日向に言われたし、朝比奈には偽名を使っていることがばれている以上、今後の発展はありえない。
夏の暑さを痛感しながら、内定目指して今日も澤木千尋は頑張るのだ。

NEXT INNVETIONの前では朝比奈恒介の妹で1階にあるレストランのチーフを任されている朝比奈燿子は同じレストランで働く男性とやりあっていた。
自分の発注した材料を勝手に変えられていたのだ。
働きだした時から自分のことをよく思っていないことは分かっていたけど、嫌みまで言い出す男の嫉妬にイラッとしていた。

今日は会食の時とは違う赤の高級車に乗って出社した日向は、会社の前に止まったままになっている車に気づいてクラクションを鳴らす。
食材を乗せた車を移動させるために燿子がすぐに動き出すと、クラクションを鳴らした車が日向のものと気づいた。
燿子は嬉しくなり「おとといはどうも」と声をかけたのに、日向は怪訝そうな目で自分を見て、戻ってきた業者の人が燿子の代わりに車を移動させるとすぐに車を走らせようとする。
日向の反応に一瞬傷つき反応が遅れた燿子は、朝比奈の妹ということを伝えきれず、走りさる日向の車を見つめることしかできなかった。

エレベーターで一緒になった朝比奈に今朝のことを話すと、呆れたように自分の妹とだと説明された。
日向からしたら朝から積極的な女性にあったという印象でしかなかったため、自分が彼女にした態度を思い出し軽く頭を抱えることとなった。
そんな日向を追いこむように、朝比奈は「藤川事務次官が今日の5時にお前と澤木さんに一緒に来てほしいと言っている」と声をかけた。
「どうする?」と聞く朝比奈に「また呼べばいい、喜んでくるだろう尻尾振って」と冷たい言葉で返す。
朝比奈は日向に返事を合わせながら、頭に浮かんでいた質問を投げかけた。
なぜ澤木千尋を選んだのか、なぜ彼女だったのか。
日向からすれば、彼女と事務次官が似ているから、ただそれだけだった。
朝比奈が本当に知りたいことを聞くことはできず、エレベーターはフロアに到着した。

その瞬間、幹部の山上芳行は日向のラフな格好を見て、抱え込んだ書類を落としそうになるほど驚いた。
今日は取締役会がある日なのだ。
いつも通りのラフな服装で来てしまった日向に対して「主要株主の皆様は見た目とかを気になさる」と注意している最中にサンダルで来ていることにも気づく。
日向はこの季節に最も適したアイテムだと反論するが、今日の取締役会を考えるといいとは言えないと注意を続けるが、聞く耳を持たない日向は「熟年層のファッションへの偏見だ!」と切り捨てた。
会議までには着替えるように言葉を残して山上は仕事に戻った。
日向はそれを笑いながら聞き流し、今日のスケジュールの確認にきた秘書に会議の時間を確認した。

電話で呼び出された澤木千尋は、もう来ないであろうと思っていたNEXT INOVATIONの会社ビルの前にいた。
今さら、なんの用だろう、自分はあんな失敗をした後なのにと不安が頭をよぎるが、こんな疲れきった就活生をこれ以上傷めつける人なんていないと信じて、朝比奈たちが待つフロアへ向かう。
エレベーターに乗り込む前に出会った女性シェフさんが綺麗で優しくてとても素敵な女性だった。
自分も頑張ろうと思える言葉を貰えて日向徹と向き合う勇気を得たのだが、この男は簡単に澤木千尋の勇気を奪い取り就活生を傷めつける言葉を平気で吐くのだ。

エレベーターを降りいつも綺麗な女性社員に中へ通されると、いつにもまして名前のアピールがすごい秘書の安岡と遭遇した。
挨拶を交わした澤木千尋が、でかでかと名前の書かれた安岡のTシャツに目を向けると悲しそうに「今日で17回目だったものだから」とこぼした。
その様子に大変さを感じ取り、苦笑いをこぼすことしかできなかった。

奥の扉が開くと一斉に反応する社員たち。
視線の先に目を向けると、高級な紺色スーツに身を包み颯爽とフロアを歩く日向社長の姿が。
思わず女性社員から「かっこいい」と黄色い歓声が上がる中、日向が目を向けたのはよれよれのシャツで仕事を続ける山上の姿だった。
「君はそんなくたびれた格好でいいの?」
日向は自分の服装に文句をつけた山上をいじめるために着替え直したのだ。
見事言い負かされた山上は自分の秘書に替えのシャツを用意してもらい着替えることに、それを見た日向は満面の笑みだった。
ご機嫌な日向はそのテンションのままフロアで茫然としている澤木千尋に歩み寄り、優しく声をかけ取締役会よりも優先だと彼女を会議室まで連れ込んだ。
先日の失態があったため今日も罵倒されることを覚悟していた澤木千尋は安心して日向の後に続いたが、この男はそんなに優しくないのだ。

会議室には数名の社員が集められており、その場に立たされた澤木千尋は無能な就活生で藤川事務次官のご機嫌取りに連れてきたと紹介された。
さらに傷をえぐるように付け加えられるのは、プロジェクトを成功させるために無能な就活生だとばれないように皆にフォローしてほしいことと、この熱い時期にまだそんな暑苦しいスーツを着ているのかということだ。
続けられる罵倒に耐えきれなくなった澤木千尋は「就活生の勝負服ですけどなにか!」声を張り上げて反抗した。

朝比奈は澤木千尋と2人の空間になり、今すぐ切るのは利益にならないから様子を見ることにしたこと、君が澤木千尋を名乗った理由、澤木千尋という名前にこだわる理由も興味がなくもないから、と伝える。
澤木千尋は罪に問われることも心配していたが、大丈夫そうだ。
今の朝比奈が気になっていることは、先日の問いに対して千尋がいった自分を偽るのは辛いと言った言葉だ。
今回もまた「澤木千尋」を名乗ることに対して彼女の気持ちを心配していたが、強い気持ちでこの仕事をやらせてくださいと朝比奈に答えた。
学歴を否定されたことを見返したいと言う澤木千尋に、「学歴否定主義の日向徹に最高学歴の実力、見せつけてやれ」と肩をたたいた。
朝比奈も澤木千尋と同じ東大らしい。

皆と同じフロアに戻ると澤木千尋は皆の注目の的だった。
名前を覚えられていて新しいプロジェクトにも抜擢。
社員からすれば澤木千尋は内定ゼロの就活生ではなく、優秀な人材なのだ。
仕事について相談されても答えることができない澤木千尋が困っていると、新しいプロジェクトの会議を優先させる際に日向が放った言葉でお怒りの株主様たちとそれを宥める山上がフロアに戻ってきた。
日向の言葉に一生懸命フォローを入れて怒りを鎮めようとするのに、どこからか現れた日向は油を注ぐように言葉を足してしまうのだ。
必死に日向を抑え込んで株主様をご案内する山上に反抗する日向の顔はふてくされた子どものようで、思わず笑ってしまった。
そんなところへ大きな紙袋を2つもった女性社員が近づいて、「澤木さんは顔が地味だからこれぐらい着るといいと思います」と渡してくれた。
中身に着替えた澤木千尋は再び、洗礼された大人で仕事ができる女性へと変身できたのだが、今日の会議についての質問と事務次官と似ていると嫌みを言われてしまう。
その流れで契約書の説明をされて提示された金額もとんでもないものだった。
嫌みを言われても負けずと仕事に真剣に取り組む意欲を見せる澤木千尋は、社員の皆さんに自分は何もできない就活生だと説明したいと話すが、日向はどこから情報が漏れるかわからないからと却下した。
最後にきつい一言を加えたのに、ダメージを食らった様子もなく事務次官との話し合いもしっかりこなせた澤木千尋を面白くない表情で見ていた。
日向の冷たい言動は移動のタクシーの中でも続き、隣に座る澤木千尋の膝の上に「大好きな宿題だ」と投げ捨てた。
あまりの態度に私も暇じゃなくて就職活動で忙しいと反論するが、来年は無職かもしれない、160万も貰えるこの仕事を必死にやっておけと突き放し、自分はこの後用事があるからここで降りろといきなり車を止めてしまう。
たじろぎながらも言うとおりにタクシーを降りた澤木千尋は思い出したパンプスのことを聞くが、日向は1万円を渡しながら「あれは捨てた。あんな安物よりこれでもっといいのを買えばいい」と言い放つ。
澤木千尋は次の瞬間、お兄ちゃんとの電話や母の想いが詰まっていることを思い出し「お金はもういいです」と日向に怒りをぶつけて立ち去った。
日向は手に持ったまま行き場のない一万円札と彼女の言葉が頭に残り、いつも通りの自分でその場を過ごせなかった。

バーでは株主をなんとか宥めた山上とそれを感謝する朝比奈が飲んでいたが、話は日向の不満へと繋がる。
細かいフォローも会社のこともよく見ているのは朝比奈なのに、なんで朝比奈が社長にならないのか山上には謎であった。
取締役会で日向を解任させて朝比奈を社長にすることもできるはずだと山上は続けるが、この会社のエンジンは日向だと言いきる朝比奈に社長になる気持ちはない。
そこにやってきた燿子は今度お店でやるオープニングセレモニーの案内を渡しながら、日向の存在を探す。
それを見た朝比奈はお前まで日向かとふてくされるが、好き嫌いが多そうだから確認したかっただけよと上手く交わしていた。

お寺で今日の澤木千尋の様子を思い出す日向に住職が声をかける。
母と同じ名前の女性を見つけたこと、彼女のことがとても気になることを伝えると、住職は嬉しそうに、同じ名前の女性なので似ているのかもしれないと彼の気持ちに寄り添った。
母の面影を求める日向は、母と似ているのならうるさい女性なんだろうなと言葉をこぼした。

この間の日向徹の仕打ちを思い出し、怒りを言葉にしながらも大学のベンチで分厚いファイルをめくっていく澤木千尋。
「なんか一生懸命覚えてるじゃん、そこの仕事」と声をかける同期にプライドとお金のためだと澤木千尋が何度も反論するが、その様子を遠くから見ている女性がいた。
その女性に大学の事務員が「藤川事務次官」と声をかける。
澤木千尋はそのことに気づかず、目の前の書類に没頭していた。

就職活動も同時に続けていた。
面接をしてくれた男性が澤木千尋の自信にあふれる良さを褒めると、彼女の中に変化があったこと、日向の出会いが彼女を変えたことが浮かんだ。
面接もうまくいきそうで、藤川事務次官との会議も順調に進み、すべてが上手く言っていると安心しきっていた。
藤川事務次官の彼女を見る目が厳しくなっていることにも気付かず。

夜になると1階のレストランでオープニングセレモニーを行っていていた。
朝比奈が妹だと紹介した女性シェフが先日エレベーターで言葉を交わした素敵な女性だと気付いた。

燿子に不満を持っている乃木湧太(丸山智己)は今日も嫌みを言いに近くまで来るが、日向の姿を見つけた燿子は前向きな言葉で八木を撃退すると、オムライスを食べる日向と朝比奈の元へ向かう。
朝比奈恒介の妹ですと紹介しながら声をかける燿子に、日向は覚えたよとこの間のことを謝った。
燿子はそのまま席で実は9年前に出会ったこと、その時はもっとラフな格好だったこと、2時間近く色んなことを話したことを伝えたが、日向は全く覚えていなかった。
そろそろ戻ると席を立った燿子に日向が言えた言葉は、「うまいよ。これだったら毎日でも食える」それだけだった。
何度も探りを入れて確認してきたのに、確実に覚えていないことを理解した燿子は八木の嫌みも流せないほど傷ついていた。

燿子と日向の会話を聞いていた澤木千尋は少しだけ複雑な気持ちになり、逃げるようにフロアへと足を進めた。
そして目に入ったのは壁に書かれた日向徹が書いた言葉とそれを支えるように添えられた朝比奈恒介の言葉。
壁に飾られた設立当初の写真の日向は、今の自分と同じぐらいの年齢だろうか。
「まだTシャツにジーパン姿のフリーターだったな」と燿子の言葉が頭に流れ、一番上にある社長室で仕事をする日向徹が視界に入った。
それを見て浮かぶ感想はすごいなしかなかった。
仕事を続ける日向の横にそっと熱すぎるコーヒーを置いて澤木千尋はその場を後にした。

朝帰りの重い足取りで自分のアパートまで帰宅すると、郵便受けに先日好印象で終えることが出来た面接の最終面接通知が届いていて、嬉しさをかみしめた。
偽りの出来る女性姿の澤木千尋ではなく、いつもの本来の就活生の姿に戻った澤木千尋は朝比奈と話をするためにカフェで向かい合っていた。
最終面接までいけたこと、内定が決まったらこのまま会社を去りたい事を朝比奈に伝え、どんなに偽っても今の自分はこの会社で働ける能力がないこと、だったら自分の能力を生かせる仕事でちゃんと働きたい気持ちも伝えた。
貰っていた社員証をそっと返すと朝比奈は受け取り、澤木千尋の謎は最後まで解けなかったなと明るく送りだした。

そして最終面接当日、履き古したパンプスに目を向けると、こんなことならあのお金でめちゃくちゃ高い靴を買えばよかった」ともう言えないあの人への不満が出た。
晴天に腕を大きく上げて背伸びをし、最終面接に軽い足取りで向かう途中、朝比奈からの着信が入る。
電話に出てみると最終面接が何時からあるのか、事務次官が…と濁したことしか聞けずに通話は切れた。
電車で向かいながらも頭をよぎるのは朝比奈の言葉。

藤川事務次官たちに呼び出された日向と朝比奈はついに本題を突きつけられる。
澤木千尋は就活生だということ。
たまたま母校で見かけてしまったこと。
私に似た女性をあてがえばうまくいくと思っていたこと。
それを黙って聞いていた2人の沈黙を破ったのは、来客を知らせるノックの音と澤木千尋の登場だった。
就活スーツに髪をほどいただけの澤木千尋の姿を見た藤川事務次官は、自分の予想が的中したことを受け止めた。
瞬時に状況を理解した澤木千尋は自分のせいでと責めながらも何もできることはなく、最終面接があるのにこっちに来てくれた澤木千尋を守るためにこの子は関係ないのでと退出できるように助け船を出すが、事務次官に却下されてしまう。
それまで何も話さなかった日向がついに口を開くが、続く言葉はいつも通りの日向節。
「女同士でべたべたして見るに堪えなかったんだ。これでやっとビジネスの話ができる」と言い切る日向に藤川事務次官が返した言葉は会議への出禁だった。

山上を含めた3人で集まり出禁にされたことに対して嘆いていたが、日向になんのダメージもない。
パソコンで作業しながら「他にも方法はある。これは僕のやり方ではなかった」と次の案へと行動を進めていた。
それに加えるように朝比奈が「澤木さんを投入したのはミスだった?」と確認するように聞くと躊躇なく「そうだ。あの女の契約は打ち切りだな」と言った。
朝比奈は耐えきれず、「俺たちの顔なんて見たくないだろうな」と彼女が内定確定の最終面接を蹴ってうちに来たこと、自分が電話しなければよかったとこぼすと、少しだけ動揺を見せた日向だが、「こっちにのこのこくるぐらいだ、大した会社じゃなかったんだろう」と突き放し続ける日向に、最終面接の重みが分からない日向へついに嫌みを言ってしまう朝比奈だが、「感情に流されるいい例だ」と跳ね返された。

澤木千尋はありのままの就活生の姿で何度も総務省の前で藤川事務次官が出てくるのを待ち、騙してしまったことを謝罪するために待ち続けた。
ついに話を聞いてもらえた時に騙していたことを真剣に謝罪をし、本当にあの人たちは世のためになるものを作っていることをわかってほしいと訴えた。
それを聞いて藤川事務次官も騙されたことを怒っているわけじゃない、私も本気で世の中を良くするために動いているのにその気持ちを軽く見られたことに腹を立てていると本心を伝えてくれた。
澤木千尋は藤川事務次官に出会えたから、こんな素敵な女性になりたいと思えたから就職活動を頑張れたと、藤川事務次官の真剣に仕事に取り組む姿に惹かれたと伝えることしかできなかった。

2人のやり取りを見ていた朝比奈に後輩が声をかける。
なんとか藤川事務次官と繋がれるパイプを作ろうと朝比奈も動いていたのだ。
とぼとぼと帰る澤木千尋の後ろ姿を見ていた朝比奈は、日向と2人になったエレベーターで澤木千尋が総務省に通いつめて藤川事務次官に謝罪していたことを伝える。
なおも澤木千尋を悪く言う日向に「努力と根性しかない人間はそうするしかないんだよ」と彼に諭した。
朝比奈が降り、一人残された日向は操作していたスマホの手を止め、何かを考えるように顔をあげた。

研究室の白衣をまとって校内を歩いていた澤木千尋は学生たちが一斉に後ろに向かって移動してく様子にびっくりして振り向くと、すごい形相でこっちに向かってやってくる日向徹が目に入り、なんで怒っているのかびっくりする。
そして目の前に来ていきなり「お前はバカか!最終面接と分かっていてなぜそっちに行かない!」と説教を始める。
あなたのために何かをしたかったと言葉を返す澤木千尋の言葉をスル―して自分の言葉を続ける日向に、藤川事務次官に会いに行ったことを怒っているのか確認したら、「これが怒っているように見えるのか」と当たり前のことを聞いてきた。
びっくりしてそう見えると答える澤木千尋だが、日向徹が怒っているのは自分自身だった。
嘘をつかせたし、最終面接も棒に振らせて、最終的に傷つけることも言った、そのことに対して怒っているという日向に、驚きながら「もしかして謝りにきたってこと?」と疑問を口にした。
その言葉に一瞬戸惑った日向だが、最終的にこっちを選んだのはお前の責任だから僕は悪くないと振り返って歩きだす。
こんなことをわざわざ言いに来たのかとやっと反論できた澤木千尋に「忘れものだ」と紙袋を投げつけた。
忘れものなんてないと思っていた澤木が中身を確認させられると、捨てられたと思っていた大事なパンプスが入っていた。
とっておいてくれた事に感動していると、理不尽に日向は「大事ならなぜ取りにこない」と怒鳴った。
捨てられたと言葉を鵜呑みにするな、藤川事務次官には会いに行っただろう、何か策があるわけでもなくただ会いに行って謝った、そのことで彼女の心を動かしたことを伝え、背中を向けて歩きだす。
日向の自分の良さを認めて褒めてくれた優しさに嬉しくなった澤木千尋は、就活頑張ります!と日向の背中に叫ぶと、できる限りのサポートはすることと、出禁が解かれたが藤川事務次官が澤木千尋をインターンシップで使ってやれと言われていることを付けくわえた。
嬉しさで泣きそうになる澤木千尋に「うるうるするな」と怒鳴り、「明日来い」と朝比奈に返した澤木千尋の社員証を投げ、大学を後にした。

改めて就活生の勝負服に身を包んだ澤木千尋は藤川事務次官の元を訪れていた。
謝罪を口にするとそれだけじゃないこと。
事務次官の出張先まで日向が訪れて、東京の総人口分の情報を個人ファイルにほんの1時間で移行できるパフォーマンスを見せつけて事務次官をあっと言わせた。
そして、仕事が遅い政治家たちに一番いらついているのはあなただということ、僕たちは新しいものをどんどん取り入れて世の中をもっと良くするものを作りたいんだと、藤川事務次官の真剣に仕事に取り組む気持ちも分かっていることで心を射止めたのだ。
藤川事務次官も自分のように日向徹の良さを知ってくれたことが澤木千尋は嬉しかった。

これですべてが解決できたと思ったが、朝比奈恒介はまだ「澤木千尋」についての調査を続けていた。

出社したエレベーターで先に乗っていた日向とはち合わせた澤木千尋は、もう就活生の勝負服を脱ぎ捨て、白のブラウスに淡いグリーンの膝丈スカートに身を包んだ素敵な女性だった。
日向の嫌みに「夏ですから」と返すと、「今日の方がいい」と優しく返すのであった。

第3話|明かされた過去 恋が壊れるとき

+ あらすじ

日向徹(小栗旬)は、バイクの後ろに朝比奈燿子(相武紗季)を乗せてNEXT INNOVATIONに戻ってくる。バイクから降りた燿子は、それを目撃した澤木千尋(石原さとみ)に、偶然だと声をかけた。
そんな折、日向は千尋に名刺が入った箱を差し出す。社員でもないのに、と戸惑いながらも、自分のアバターが印刷された名刺を日向が作ってくれたことが嬉しい。しかし、印字された名前を見た千尋は、「澤木千尋」が偽名だとはますます言い出しにくくなる。千尋からそう聞いた親友の小野遙香(野村麻純)は、以前から日向を知っていたのか、と聞く。千尋は、自分が高校生の頃、日向と出会った話を始め・・・。
翌日、千尋が定時前に出社すると、社員たちはすでに出社し熱心に仕事をしていた。焦った千尋に、安岡倫哉(浅利陽介)は、今日が「デスメールの日」と呼ばれる契約更新の日だからだと説明。プログラマーらは、3カ月ごとに契約を延長するが、契約更新できなければ日向から解雇通知のメールが届くのだという。早速、デスメールが届いた社員が、朝比奈恒介(井浦新)に泣きついていた。さらに、会社のホープといわれる坂口(中野裕太)にもデスメールが届く。怒った坂口は、日向と朝比奈に食ってかかるが一蹴されてしまう。
その後、日向は千尋に解雇した社員たちの不要書類を廃棄処分させる。その中に、ほとんど使っていない名刺を見つけた千尋は、日向のやり方を悪趣味だと批判。それを聞いた日向は・・・。

+ ネタバレ

インターンシップが始まり慣れた足取りで出社する澤木千尋は、会社ビルの前で日向徹のバイクで一緒に出社する朝比奈燿子を見つけた。
燿子を会社の前で下ろすと日向のバイクは入り去り、その姿を見ていたことが燿子にばれてしまった。
たまたま一緒になったから乗せてもらったと話す燿子は澤木千尋の様子を見て、爽やかな笑顔で「そっか、ライバルか」と声をかけた。

澤木千尋が下から覗く会議室の中では日向がいつもの様子で毒つきながら取材に答えていて、下から合図をする澤木千尋に気付いた朝比奈恒介が記者たちにばれないように言伝(ことづて)を聞く。

その間も記者からの質問は続き、いつもの日向のカリスマ性高い会話に微笑む澤木千尋だが、次の質問で場が凍る。
日向徹の出生についての質問だった。
一瞬だけ動揺を見せた日向だったがいつもように日向徹らしい返答で質問を返し、強引にインタビューを終わらせた。

パソコンに向かって真剣に作業する日向を邪魔しないようにできた書類をデスクにおいて去ろうとすると「おい」と雑に呼びとめられた。
振り向くとポンっとデスクに置かれた小さな箱。
中身を確認すると「澤木千尋」と書かれた自分の名刺だった。
嬉しくて中身を確認すると名刺の後ろには書類を持って走る自分のイラストが描かれていて、笑顔がとまらなかった。
そんな喜ぶ澤木千尋にいつも通りの嫌みを付けくわえながら「澤木千尋さん」と名前を呼んだ日向徹に複雑な気持ちになった。

同期との食事のときに名前を偽っていることを話した。
そして同期が不思議に思うことは、いつ日向徹と出会ったのかということ。
テーブルにうなだれていた澤木千尋は、思い出すように東大に落ちた頃の話から始める。
東大を落ちた澤木千尋は仲良くしている地元の定食屋の女将の所に泣きついていた。
女将はいつも通り澤木千尋を励ますが、彼女は息子を捨ててきた事実があり親の気持ちを語る資格はないとこぼした。
会いたいか聞いてみたら、女将は死んでも会いたくない、捨てた理由を聞かれたくないと言いきった。
それに加えて、訪ねてくる人がいたら絶対に教えないでと念まで押されてしまったのだ。
この話はそこで終わり、受験結果を心配している両親のために早く帰って話した方がいいと背中を押されて自宅に帰ると、今とは違った見た目の地味な日向徹が澤木千尋の両親が経営する民宿でご飯を食べていた。
家から離れたところで海を眺めていると、「ここで民宿って自殺行為だな」と無意識に人をバカにする言葉をつらつら述べた。
これは昔から健在なのだ。
こんな何もない上手い料理も特別ないここにあなたは何をしに来たのか、そう聞いた澤木千尋に日向徹が答えたのは、人を探しに来たこと、人づてにここが母の故郷だと聞いて「澤木千尋」を探しにきたのだと。
彼女の頭に浮かんだのは女将さんのお店に飾られた賞状に書かれた「澤木千尋」の名前。

夜になり民宿で夕食を食べている日向と会話を交わした澤木千尋は心を動かされ、次の日の朝すぐに女将さんのところに飛び込んだ。
女将さんに息子さんが来ていること、会いたいなら会えばいいんじゃないかと訴えるが女将さんの気持ちは変わらない。
女将さんの気持ちが動かないことが分かった澤木千尋は日向を探すが、もう島を出た後だった。
もう何年も前のことだけど、自分のせいで2人が会えなかったことを後悔して覚えていたのだ。
同期に真実を伝えるのか聞かれて、澤木千尋の口からは唸る言葉しか出なかった。

いつも通り出社すると10時前なのに皆がフロアで仕事を始めていた。
異様な光景にもしかして遅刻!?と焦っていると、安岡がデスメールの日だと教えてくれた。
うちの会社の更新は3カ月ごと。
更新を切られるときに面接は一切なく、1通のメールで解雇。
そんな説明を受けている間にもデスメールが届き崩れ落ちる社員が2人いた。
その光景にデスメールを呼ばれる理由を納得していれば最新の乗り物で颯爽と出社する日向社長。
アイディアが生まれたとアピールしに来た社員が持っているパソコンに日向が目を通すことなく、届いたデスメールで解雇を知らせた。
その様子を目の前で見せられた安岡と澤木千尋はすぐに動くことができなかった。

気にする様子もなく安岡のところへ来た日向だったが、要件を伝えた後の自分の秘書の名前が出て来ない。
こんな社長のために安岡は独自の方法で毎回名前を覚えてもらうために披露しているのかと、会社への不安がよぎった。

アイディアを確認してもらうこともなくデスメールで解雇させられた社員は朝比奈に頭を下げて、新しい就職先を紹介してもらっていた。
朝比奈のおかげで次の就職先も見つかり、困ったときは相談に乗ってもらう約束もとりつけ笑顔で退社していったが、日向だけはしっかり恨まれていた。
そのことに不満を持つ日向だったが、朝比奈が退社する社員に優しくするのは前に会社のゲートを壊した社員のせいで修理費が80万かかったからだと聞かされ何も言えなかった。

朝から澤木千尋に指定したコーヒーを買ってこいと指示してきた坂口哲也(中野裕太)はこんな日も偉そうな態度は健在で、こんな日も仕事をせずにフロアでバスケをしながらも年上の安岡にも大きな態度で仕事を回す。
こんな態度にいいんですか?と文句を言う澤木千尋だが、安岡のうちは完全成果主義で彼の去年の年収は3000万円以上という言葉に絶句した。
フロアでバスケをしながら余裕の態度を崩さなかった坂口がデスクに戻ると、まさかのデスメールが届いていた。
それに気付いた坂口はすぐに社長室に乗り込み、今まで自分が作ったゲームが貢献してきたこと、利益を出したことを反論するが、日向の気持ちは変わることがなかった。
退社することを受け入れた坂口は、最後にフロアの壁を眺めた。
そこには自分が書いた、「5年で日向徹を追い抜いてみせる」があった。
小さな箱をひとつ持った坂口の元へ頼まれたコーヒーを持った澤木千尋が現れた。
珍しく「ありがとう」と優しく受け取った彼に驚くと、デスメールをもらって退社することになった事実を聞かされた。
そこで今までの彼からは知ることが出来なかった、自分が一発屋と思われながらも結果を残すために戦っていた真実と日向徹へのリスペクトへの気持ちを知ることになる。

ここを去るためにエレベーターを待つ坂口の元へ、他の解雇者と同じように日向から受けた仕打ちのフォローをするために歩み寄るが、坂口は声をあげて拒絶した。
彼が怒っているのは日向に対してじゃない、こうやって声をかけてくる朝比奈に腹が立ったのだ。
朝比奈は自分で行動して失敗することを恐れて日向徹の影に隠れているが、本当は自分と同じ野心家のはずだ、朝比奈は臆病者だと焚きつけて坂口はこの会社を去った。

フロアの液晶画面に本日の営業終了時間が表示され、残ることができた社員たちは皆で歓喜の声をあげた。
その様子を見ていた日向が楽しそうに言った「まるでサバイバルゲームだな」に澤木千尋の気持ちが爆発して「悪趣味以の何ものでもありません」と説教をするのに本人は何も悪いことをしてないと思っている上に、「こんなフェアな雇用形態はないと思うが」と言いきった。

朝比奈と一緒に会社を出ると、日向に悪趣味と言ったことが筒抜けだった。
未だに納得しきれていない澤木千尋に、朝比奈は日向の言うことは一理あると説明するが、「皆が皆、日向さんみたいな秀じゃありません」と返され、「日向さんみたいな」という言葉が朝比奈に引っかかる。
今日は坂口に言われたことも含め、日向と自分は違うと強く比較されたようで、小さく朝比奈の心にひずみを作っていった。
ちょっと様子が落ち込んで見える朝比奈に屈託のない笑顔で「朝比奈さんは人としてまっとうなんですよ」と自分らしさを認めてくれる様子に嬉しくなり、ちょっと付き合えとバーに誘った。

少し離れた距離から真剣にダイニングテーブルを眺める日向は、「よし」と立ちあがり購入を決意したが、決めたテーブルには売約済みの印が貼ってあった。
そこに近くで様子を見ていた店員が怒りを止められない日向にもう決まってしまったことを伝えるが、キープしていてくれと頼んだはずだと納得できない様子に、2年も待っていたのでこれ以上はと説明を続ける。
そこに購入者だった朝比奈燿子が登場し、日向を驚かせた。
譲ってほしいと懇願する日向に即却下。
このテーブルの良さを語る燿子に日向は共感しかない。
意気投合する様子を眺めていた店員はどちらが買うのか問うと、燿子は強い意志で自分が買うことを示した。

朝比奈は澤木千尋を誘ったバーで、澤木千尋の謎が解けたと話出す。
調査会社を使って調べた結果、澤木千尋が日向の母親だったことがわかったが、あいつが自分の出生にこだわるような奴に見えなかったこと、案外普通の人間に見えたことつまらなかったと本音をこぼした。
朝比奈は普通じゃない皆が憧れる日向徹が好きだ、だけど、澤木千尋はお母さんを探しに来る日向徹も好きなのだ。
それを聞いて、澤木千尋もやっぱり日向が好きなんだと知らしめられた朝比奈は、だったら正直に話したらどうだと突き放す言葉を投げかけた。

そんな2人のところへ日向と燿子の楽しそうな声が聞こえてきて、遭遇したことをきっかけに4人で飲むことにした。
すると、先ほどの盛り上がっていた話の内容は2年買うか悩んでいたテーブルを先週見つけた燿子が気に入り即決して決めたということだった。
偶然が続いたことで上機嫌な燿子と反比例するように気持ちが落ち込んでいく澤木千尋は、お手洗いで一緒になったときに偶然がこんなに続くことってあるんですねと彼女に投げかけた。
燿子の日向を思う気持ちは強かった。
再会したことも、偶然が重なっていることも、日向を思う彼女の気持ちを後押ししていた。
それを聞いて、澤木千尋も昔の日向と会っていることを思い出した。

澤木千尋の元へ坂口が訪ねてきた。
理由は新しく作ったゲームを日向徹に見てほしいこと、「自信がないんだ、見てもらうだけでいい」、彼に自分が面白いものを作れるか知りたいという坂口の気持ちを受け取り、日向に届けた。
日向はその場ですぐにゲームを始めて「悪くない」と答えたが再就職はないと言いきる。
それはどうしてかと理由を聞く澤木千尋に日向が答えた言葉は「人があたふたしているのを見ているのって楽しいんだよ」
そう言われてすぐに言葉が出ない澤木千尋に、朝比奈と話があるから部屋を出るように指示を出す。
わかりましたと指示を聞いたと思った澤木千尋は耐えきれずに自分の気持ちを話しだす。
「せめて坂口さんに言ってあげてください、悪くないって。私たちは自分に自信がなくて不安だから、尊敬する人の大丈夫が欲しいんです」
彼が澤木千尋にこのゲームを託した意味をなくしたくない。
伝えたいことをちゃんと言えた澤木千尋はその場を去り、日向と朝比奈だけの空間となった。
日向の様子を見て坂口の再就職をもう一度提案するが、先ほどと同じように日向の答えはノー。また雇用しても同じことを繰り返すだけでつまらない。
その意図を組んだ朝比奈がアイディアだけを買い取ろうと提案すると、日向は坂口に連絡して呼びだすように指示を出した。

澤木千尋が見つめる先にいるのはフロアよりも一段上がった社長室で、日向徹と話をする坂口の姿。
ガラス張りの社長室から読み取れるのは話をする2人の表情だけで会話まで知ることはできない。心配を隠せない表情で様子を見ていると、笑顔の坂口が目に入る。
社長室から2人が出てくると、心配している澤木千尋を坂口が見つけ、安心させるように先ほどの続きのように「ありがとうございます」と日向にお礼を言った。
2人の会話はフロアに響き、坂口は日向の投資で会社を設立できることがわかった。
坂口が入社時に壁に書いた「5年で日向徹を追い抜く」と書いた言葉を覚えていた日向は、出資者が経営に口を挟むと上手くいかないから後は自分でなんとかしろ、と背中を押した。
喜びを隠せない様子で「頑張ります」と日向徹に宣言し会社を去ろうとする彼を「坂口」と呼びとめた。
日向が名前を覚えていることに驚きを隠せないでいると、「大丈夫だ。お前のアイディアは面白い」、坂口が欲しかった自信が言葉になって降ってきた。
じんわりと心に広がる感動を噛み締め、「本当に感謝しています」と日向に伝えるが、彼からしたら少し高いおもちゃを買っただけに過ぎないらしい。
社長室に日向の背中が消えた瞬間、坂口はずっと見守ってくれた澤木千尋と一緒に声に出して喜んだ。

社長室に戻った瞬間、朝比奈はどういうことだと責め立てるが日向は自分のお金だからどうしようと勝手だと正論を言い返す。
しかし、朝比奈が心配しているのは坂口が独立し将来自分たちの会社を脅かす存在になりかねないこと、今潰しておくべき才能だったのに、日向は聞く耳を持たず楽しさを隠せないほどに興奮していた。
「あいつの顔見たか!」
坂口は誰も守ってくれない状況に陥らないと実力と発揮できない、と彼の良さをしっかり分かっていたのだ。

山上も朝比奈と同じように今回のことはやばいと心配しているが、日向の様子からあいつなら大丈夫だろうと今度は前向きな発言をする朝比奈。
そんな朝比奈の様子を見て、本心では日向をどう思っているのか思わず聞いてしまうほど、少しずつ朝比奈の気持ちに違和感を覚えた。

日向は会社を出たところで以前解雇した社員と遭遇してしまい、朝比奈との約束がつぶれてしまった代わりに話を聞いてほしいと付き合うはめになる。
なんだかんだ頼みごとを断れない日向は元社員が納得できるまで話に付き合い、カフェを出ると、かしこまったレストランで一人待たされる澤木千尋の姿を見つけ、思わず声をかけてしまった。

いきなり声をかけられた澤木千尋は驚くが、実は教授と待ち合わせをしていたが忘れられてしまい、この後どうすればいいかわからずにいた。
そこで助け船を出すように日向が提案する。
ここまで粘って居座ったのに何も頼まないわけにはいかないが、ここの料理を支払えるわけがない、俺が代わりに出してやるから、この間言っていた大事な話を聞いてやる。
大事な話とは、先日朝比奈と燿子と4人で飲んだ帰り道、日向と2人で歩きながら大事な話があるから時間をくださいと声をかけたのだ。
その時の日向は新しいテーブル探しで頭がいっぱいで聞く余裕がなかったが、この機会についでに聞いてくれるそうだ。
本来なら自分で支払えない美味しい料理を堪能できる楽しい食事なのに、自分は偽名を使っていてお母さんの居場所を伝えたいと、傷つく覚悟で言わないといけないのだ。
言える自信がない澤木千尋はお酒を飲んでもいいかと日向に確認し、飲ませてもらうことにした。

会社のフロアに残る朝比奈の頭をよぎるのは、坂口に言われた「だから味方についたんだ、失敗できない臆病者なんだ」、澤木千尋の「朝比奈さんは人として全うなんですよ」
どんなに彼を狂わせ苦しめるのか、当の本人たちは知らなかった。

お酒が進んでご機嫌状態な澤木千尋は坂口の話題を日向に振る。
日向は別に助けたわけじゃない、あたふた困る姿を見るのが楽しいだけだと澤木千尋の考えを否定するが、朝比奈でさえ正確に把握出来なかった日向の意図を澤木千尋は理解できたのだ。
「でも、坂口さんも本当はその方が楽しいですよね。坂口さんを本気にさせたんですよね」
少しだけど、日向の気持ちが動いた瞬間だった。
それでも澤木千尋の意見を認めようとしない日向は「新しいことをしたいだけだ。誰かにチャンスを与えて大丈夫だと言ってやるのが僕には新しかった」、あくまで自分の楽しみのためだと言い張った。
お酒の力も借りていつもより楽しい会話に、いつまでも言えずにいた。
お店を出ても言えずにいる澤木千尋はなんとか言える場面を作るためにもう一軒いきませんか?と誘いだす。
絡んでくるなと言いながらも付き合ってくれる優しさを見せる日向に嬉しさを隠せない澤木千尋は油断していた。
階段を踏み外したところを日向に支えられ、急に近くなる距離に言ってはいけない言葉を発してしまう。
「嘘よ、だってお母さん探しに来たじゃない」
時が止まり2人の間に風が流れたあと、逃げようとする澤木千尋の腕を掴んで日向が言葉を問い詰める。
「お前、……誰だ」

掴んでいる日向の腕を払うように向き直り頭を下げたまま、あなたの気を引きたくてお母さんの名前を名乗ったことを正直に話した。
澤木千尋の謝罪が耳まで届くが、信じていた、少なからずこの人は自分の理解者だと思い始めたのに裏切られたのだと傷つく気持ちが彼女を突き放す。
掴んでいた腕を思いきり振りはらうと、澤木千尋の名前が入った名刺がバッグと一緒に地面に舞った。
さっきの優しい時間が嘘のように冷たい目をした日向徹が最後に残した言葉は、

「二度と顔を見せるな」

第4話|キスでよみがえる、忘れられた恋

+ あらすじ

日向徹(小栗旬)が進めるパーソナルファイル管理システムの開発が遅れ、日向はいらだっていた。さらに、大手家電メーカーも同システムへの参入を表明、「NEXT INNOVATION」は正念場に立たされる。
一方、日向にクビを宣告され落ち込む澤木千尋(石原さとみ)に、小野遙香(野村麻純)は、日向に謝るなり償いをするなり、何か行動を起こすべきだと忠告する。
朝比奈恒介(井浦新)は、千尋をクビにしたのはまずかったのでは、と言うが、日向は国民の個人情報を預かろうとしている会社に偽名を使う人間を置いておくことはできない、と平然と返す。
そんな折、千尋は区役所に出向くと、そこにいた人々に役所や公的機関で不便に感じていることはないか、数年後に導入される「共通番号制度」に求める機能はないか、と聞き込み調査を行う。
日向は、自分が望むようなシステムができないことに腹を立て、自ら作成すると言いオフィスに閉じこもる。42時間が過ぎた頃、見かねた安岡倫哉(浅利陽介)が日向を外に連れ出すと、そこで朝比奈燿子(相武紗季)と出くわす。仕事で切羽詰まっていたふたりは、ともに休憩を取ることにし・・・。
そんな折、調査を続けていた千尋は、振り込め詐欺を疑われ、警察に連行されてしまう。深夜、警察から連絡を受けた日向はしぶしぶ千尋を迎えに行き、オフィスに連れて帰る。オフィスでふたりきりとなった日向と千尋は・・・。

+ ネタバレ

研究室で先日やってしまった失敗を思いふける澤木千尋に卒業旅行に出かける同期と就職説明会に忙しい同期が声をかけるが、行動に移すことなくため息ばかり。
そんな澤木千尋に謝るなり何か行動に移すように背中を押すが、すぐに動けるような精神状態ではなかった。

NEXT INNVATIONの会議室では見るからに機嫌の悪い日向徹が次々にノートパソコンを滑らせ床に落としては、不機嫌そうに社員のアイディアを否定していく。
床に次々落とされるパソコンに耐えきれなくなった秘書の安岡は、手に持ったクッションで落ちる瞬間のノートパソコンを死守する。
そのタイミングで席を外していた日向のパートナー、朝比奈恒介が戻ってきた。
今日の話し合いは新事業で立ちあげるパーソナルファイルのデザインについて。
政府が運用することも考え、標準的なデザインを作ってきたが日向の評価は最悪だった。
日向が求めているのは高機能で見た目が良く、圧倒的に動作の早いデーターベースであって、今のような政治家に媚うるデザインではない。
締め切りまであと4日しかないのに、と本音をこぼす社員にあっちから欲しいと言わせる斬新なデザインを持ってこい!といつも以上にキツイ態度で切り捨てた。
席を外していた朝比奈が戻ったので頼んだ件についてどうなっているか確認すると、幹部の山上芳行が値段の交渉をしていると返事した。
管理をするのは別に日本じゃなくてもいいと判断した朝比奈はインドの体育館まるごと買い取ってサーバールームにすることにしたのだ。
値段の交渉をしていた山上だがうまく会話が成立せず、英語が堪能な秘書が引き継いだ間に交渉金額を考えていたのが、気づいたときには言い値での買い取りが決まった後だった。

会議は続き、デザインのダメ出しも食らい不安な気持が大きくなった社員は、大手家電メーカーのジェイアイテックも参入してきたことで、自分たちには勝ち目がないのではと不安をこぼす。
そんな様子を心配した安岡は「うちには澤木さんがいるから」と明るい声を上げると、彼女の存在を否定するように「あいつはクビだ」と声を張り上げた。
大手家電メーカーと同じものしか作れないやつに新しいものは作れない、そう社員に問う日向が求めるものを形にできるのか不安が沈黙となって訪れた。

休憩しようとフロアに出た日向は、色んな想いが書かれた壁の前にある丸いソファーに腰掛け、飲みものを持って近寄る朝比奈に目を向けた。
「珍しいな」「たまにはね」
2人のこのやりとりで今日の日向の様子は少しおかしいこと、それに本人も自覚していること。そして、その後にこぼした言葉は、「僕のやり方は間違っているか」
信頼している朝比奈だからこそ、今の自分の意見は正しいのか正確な判断をしてほしかった。
朝比奈は迷うことなくお前の好きにやれと背中を押す。
この壁を見ろ、と。
この壁に言葉を書いた多くの人間が日向徹を指示して日向についてきた証拠で、ついてくることが出来なかった人間がここを去ったのだと。
恨みの壁に見えてきたと卑屈にある日向に、朝比奈は俺たちの魂だと言いきる。

昔、大手通信会社で働いていた朝比奈は、自分を含めた重役を前に自分の意見をはっきり話す一人の青年に心が動き、一緒に会社を立ち上げようと声をかけたのだ。
「面白い奴を見つけたんです」と心の底から楽しそうな笑顔で、朝比奈は退職届を提出して、日向徹とまだ小さい将来性も見えないNEXT INNXATIONを設立したのだ。
自分たちの荷物を入れながら朝比奈が話すのは、今は大手の会社が小さな町工場から30年以上かけて日本を代表する大手企業へとなった話。
そして、俺たちは5年でそれをやるんだ、すごくないか?と日向に問いかける。
それまで少し無気力に見えた日向の目に大きな光が入り、「社名どうする?お前の会社だ」とペンを渡す朝比奈に答えるように、真っ白な壁に大きく「NEXT INNOVATION」と書いたのだ。
それを見て朝比奈は嬉しそうに、「次なる革新か、いいね」と呟き、その言葉を支えるように足された「お前ならできる」という文字と一緒に、設立写真を撮ったのだ。
目標だった登録者数1000万を達成したときも、5年前の大手企業「山手証券」との取引の際も、日向徹を支えてきたのは朝比奈恒介なのだ。
会社が大きくなり、今のNEXT INNVATIONになるときもこの壁を2人の手で持ってきたのだ。
この壁は2人の魂であって、誰にも代えられない大事な絆なのだ。

安岡に廃棄を頼むと、作業中の箱の澤木千尋の名刺を見かけた。
それを手に取る日向を見つけた朝比奈は、澤木千尋をクビにしたのはまずかったかな、と急だったことで事務次官も不信がっていたことを伝えるが、日向としては個人情報を取り扱おうとしている会社に偽名使った社員がいるのはまずいだろ、と返事すると、いつもの日向徹に戻ったと嬉しそうにこぼした。
普段なら言わないだろう「お前なら大丈夫だ」を坂口に言ったことも含めて、最近の日向徹はなんか変だったというのが朝比奈の意見だった。
続けて、それにしても昔会ったことがあるのに本当に彼女のことを覚えてないのか?と聞かれても、日向は覚えてないとしか言いようがない。
いつも通りの会話のはずなのに、なぜか朝比奈の残した「かわいそうに」が引っかかり、「どこで会ったんだろう」と普段はしないことをしてしまった。

晴天の夏、ガソリンスタンドで「ありがとうございましたー」と大きな声で車を見送る澤木千尋の元へ来客を知らせるクラクション。
慌てて後ろを振り向くと足元にあるオイルの管に躓いてしまい、「大丈夫?」と声をかけてくれる声に返事をしながら顔をあげると、運転席にいたのは顔を合わせられない日向徹が乗っていた。
店長が接客してくれたが、ガソリンを入れるのも窓を拭くのも自分の仕事になるため、顔がばれないように作業を終わらせ日向の車を見送った。
車道に入る前の一時停止で見送る声に反応を見せた日向がサイドミラーから店員の姿を確認すると、はっきり口にはしなかったが彼女の存在だと気付いたようだった。

レストランの厨房では、高温調理後のオーブンから取り出した料理をお皿に並べている朝比奈燿子にわざと大きな体でぶつかる乃木湧太の姿が。
一瞬の事でオーブンを床に落としてしまった燿子は怒ることなくすぐに新しいのを準備すると謝罪をしたのだが、ぶつかってきた乃木は俺なら火傷してもオーブンは落とさないと女である燿子を苛め抜く。
「次は落とさないわよ。この手の一本や二本だめにしたっていいわ」
燿子は負けることなく乃木に言い放ったが、実はオーブンが手首の内側、薄い皮の部分にぶつかっており、見えないようにしゃがん瞬間、痛みでその場所を抑えてしまう。

自分の会社の1階にあるレストランをガラス越しに眺めると、以前燿子と取りあった自分のキープしていたダイニングテーブルがあった。
やっぱりいいテーブルだよなと歩みを進めると、次の瞬間ガラスに張り付く日向徹の姿が。
燿子が先週、購入を決めたダイニングテーブルも日向が2年かけてキープしていた一つだったのだ。
そのことに気付いた日向は準備中の店内に乗り込み、手首を冷やしながら姿を見せた燿子に文句を言うが、「だって気に入ったから、即決」と返されてしまう。
頭に血が上っていた日向だが、燿子が手首を冷やしている姿に気づき心配の言葉をかける前に「ああ、ちょっと火傷」と軽く言われてしまい、言葉に迷っていると奥から声が聞こえた。
お客様だと思い準備中なんですよと声をかけてきた乃木は一緒にいた燿子の存在に気づき、病院に行かなくていいんですか?女性なのに跡が残ると大変ですよとケンカを売ってくる。
燿子はわざとぶつかってきたことを知っていて、この発言を続ける乃木に言いたい事がたくさんあったが冷静な頭で飲みこみ、「ごめん、やることあるから、またね」と日向に笑顔を見せた。

ガソリンスタンドのバイトを終えた澤木千尋は、店長に「君ってさ、頭いいんだろ」と声をかける。
見せられた分厚い書類は提出しなければならないものらしく、税理士を頼めばいいんだけどさ、と愚痴をこぼしながら色んな書類を並べ、「なんだってこう、ぱぱっとわかるようにしてくれないのかな、うちはそのために税金払ってるってのに」が彼女の心に響いた。
目の輝きを取り戻した澤木千尋は店長に「他に不便なことってないですか?年金とか税金とか保険とか」と問う。
澤木千尋の頭の中にあるのは日向徹が世の中を良くするために強くろうと足掻く戸籍情報システムの存在が頭に浮かんでいた。

統計学の本を数冊と分厚いファイルをもうスピードで読んでいくと彼女の中で結論がでた。
より正確で誤差が少ない調査結果を出すには300人からアンケートをとること。
彼女は次の日から市民に声をかけ、何が不便なのか実際の声を聞いていくことにした。

その間も日向は納得いくデザインになるまで没頭し、朝比奈はスポンサーへとあいつはすごいものを作るんだと自信と期待に満ちた目で交渉を進めていた。

こだわりの強い日向が今日も社長室で作業している姿を微笑ましく見守った安岡はあることに気づく。
「32時間寝てない!」
休むように声をかけ日向をパソコンから離そうとするのに、頭の中は開発中のデーターベースのことでいっぱい!
安岡の努力で32時間ぶりに会社の外へ出られた日向だが、歩きながらも考えることは仕事のこと。
そんな彼に背後から声をかけた燿子も徹夜で料理に没頭していたようで、お互いの疲れがにじみ出た怖い顔に笑ってしまった。
燿子が日向の腕をとり気分転換を提案すると快く承諾したので、日向の手を取り連れだす。
「料理とコンピューターがないと行こう!」

アンケートを続けていた澤木千尋は今日も歩いているおばあちゃんに声をかける。
何か困っていることはありませんか?と問いかける澤木千尋に、大事なものはここに纏めてあると教えてくれるおばあちゃんが、大事な通帳が入っていないことに気づき騒ぎ始めた。
ないない!と騒ぐおばあちゃんを心配してその場を離れなかった澤木千尋は、通りかかった男性警察官に振り込め詐欺だと誤解され、暑まで連行されることとなる。

海が見える公園で30分休憩するために飲みものだけもってここへ来たのに、選んだものを飲んだ瞬間、彼女の思考は料理へと戻されてしまう。
その様子を見て、日向は30分料理のことは考えないと言っていたのにと笑ってしまった。
「あなたが買ってくるからでしょ」と文句を言った燿子は、昔もこんなことがあったと話出す。
その言葉に反応して日向がじっと燿子の顔を見つめるが、「ごめん、思い出せない」、どうしても無理だった。
そのことを責めることなく「ほら、30分たったよ」と日向の目を引いて立ちあがった。

休憩を終えた日向はプロジェクトのメンバーを集め、自分が作り上げた最高水準で斬新で他社に負けることがないデザインのデーターベースを披露した。
圧倒的高機能に早いスピードで操作できるデ―ダベースを見せつけられた細木理一(植木紀世彦)、小川智史(中村靖日)は「だったら最初から自分で作ってくださいよ」と不満をつぶやき始める。
プライベートも犠牲にして作った、バグがない完璧なものを作ったつもりだと次々こぼされる言葉に顔を強張らせる日向。
それに気づき朝比奈がすぐ小川さちのフォローに回るが、日向の怒りは止まらなかった。
頑張ったから認めてほしいと言うやつはもういい、出ていけ、怒りで扉を開ける彼の言葉はその場にいた人間に強く刺さった。

朝比奈恒介は重たい体を引きずりながらマンションの扉を開けると何かにつまずき、玄関に倒れるように寝ている妹の燿子に気づいた。
燿子も今日は帰りが遅かったらしい。
遅い帰宅で疲れていても機嫌がいい恒介に理由を聞くと、嬉しそうに「日向徹の新の磁力をね、見せつけるんだ」話す。
その姿を微笑ましく思いながら「お兄ちゃんは本当によく出来た№2ね」と返すと、小さな歪がまた一つ生まれたように、恒介の顔がこわばった。
燿子はその様子に気づかず日向は本当に人の顔と名前を覚えられないのか再確認するが、返ってくる言葉は日向の病名とそれが事実だということ。
繰り返し確認をする燿子に、日向と何かあったのかと聞いてみるが、あっけらかんとした顔で何にもない、「私が勝手に盛り上がっただけ」と答えた。

朝比奈は綺麗な夜景が広がるガラスに映る自分の姿を見ながら、燿子に言われた言葉をもう一度口にした。
「よく出来た№2か…」

夜になった杉並中央警察署の一室で、礼儀正しく手を合わせてどんぶりの蓋を開けた澤木千尋を迎えに来たのは、日向徹だった。
扉のところに警察官と一緒に現れた日向の姿に気づいた澤木千尋はイスから飛び上がり壁の方へと逃げた。
そんな自分を呆れた様子で眺めながら警察官に「お知り合いですか?」と確認され、「懐かしい顔です」と答える日向の声を俯いた視界で受け止めた。

生活安全課の窓口に移動し、書類に自分の身分証明を書いてくれる日向徹。
警察は口から出まかせを彼女が言っていると思って、と事の顛末を説明する。
その言葉を聞いて「確かにあの女はうそつき女ですが、しかし、わが社の人間です。この間までは」と返す日向に、澤木千尋は自分への冷静な怒りを感じ取った。
そして手続きをしている最中におばあちゃんの通帳が見つかった連絡も入り、呆れた様子で警察官のやり取りを見ていた日向はもう帰っていいですか?と澤木千尋を連れて、警察署を後にした。
警察署を出てすぐに謝罪する澤木千尋は、朝比奈さんの名前を伝えのですが…と日向にこれ以上迷惑をかけるつもりはなかったことを伝える。
しかし、現在の時刻は夜中の1時、朝比奈はとっくに帰っているし普通なら会社には誰もいない状態なのだ、と彼女を怒る。
めげずに日向さんはいたんですね、と話を続ける彼女に試作の最中だったのに邪魔されて、と怒る日向に続けて謝る。
車の鍵を開けた瞬間、試作のことでひらめいた日向は謝り続ける澤木千尋の腕を掴み車に乗せると会社へ戻った。

社長室で日向が作ったデーターベースを試作することとなった澤木千尋は、高機能なデザインに興奮しながら実際に操作して見る。
すると、上手く使いこなせない澤木千尋の不手際で、住民コードが正しく入力されていない通知が入った。
様子をずっと見ていた日向は持っていたものを澤木千尋に投げながら「お前は!いまどき2歳児でもタブレット使うんだぞ!」と使いこなせない様子に飽きれていたが、何度も繰り返し失敗する澤木千尋の様子を見て、日向は納得した。
「ちがうな、お前は悪くない。悪いのはこれだ」
驚いて、こんなすごくてかっこいいのを見たことないです!と日向の意見を否定する澤木千尋に言い聞かせるように説明したのは車の話。
明日から車しか乗れないとなったとき、見た目がカッコよくて高性能だけどF1ドライバーしか乗りこなせない車か、見た目物足りないぐらいすっきりシンプルで単純なつくりだけどバカなお前でも100%動かせる車、どっちを選ぶ。
その問いに当然ながら澤木千尋が答えた車は、「単純な方で」
申し訳なさそうに答える彼女に大きな声で「ほらみろ!!!」と叫んだ日向はせっかく作ったデーターベースを全部消して作り直すと宣言した。

そして新しい形になったデーターベースは犬の壁紙をなぞるだけで使える単純で皆が平等に使えるシンプルなものだった。
形になり作業に集中し始めた日向にそろそろ帰ることを伝えると、なんであんなところで調査をしていたのか、澤木千尋に聞いてきた。
澤木千尋は実際に使う人の生の声があった方が日向さんの力になれると思ったこと、アンケートをとって若い人とお年寄りが不便に思うことが違ったことを話した。
それを聞いて職質かけられてたら意味ないなと毒を吐きながらも、澤木千尋の努力を評価していた。
このプロジェクトは何を作るかではなく、誰が使うかが大事なんだと。
その言葉を聞いた澤木千尋は嬉しい気持ちを隠しきれず、笑顔がとまらなかった。
帰る足を止めて、作業をする日向の横にコーヒーを置く。
デスク周りも一緒に片づけようとタブレットに触れると、開いていた画面が表示された。
そのページは、検索されて1件だけヒットされた澤木千尋のプロフィールだった。
それを作ったのはお前かと聞かれるが、澤木千尋が作ったものではなかった。
名前を偽ったことを再び謝罪しようとするが、もういいと切り捨てられ、もう帰れと帰宅を命じられてしまう。
それでも、パーソナルファイルを作るのはお母さんの居場所を知りたいからではないかと日向へ想いをぶつけると、強い視線で日向に睨まれそれ以上何も言えなかった。
社長室を出た澤木千尋はフロアの真ん中に置かれた壁の前の丸いソファーに腰かけ、一段上にある社長室を見つめた。
ガラス張りの社長室から見える真剣な顔をした日向は、新しいデーターベースを完成させることに集中している
その姿を見て背筋を伸ばすと他の社員のデスクに置かれた脳活性エクササイズが目に入った。

日向は集中していた目を休ませ一段下にあるフロアに目を移すと、パンプスを脱いで両手を回しながら階段を上り下りする澤木千尋の姿が目に入った。
最初は気づかず続けていた彼女だが、日向の視線に気づき動作を止め応援するようにガッツポーズする姿に思わず笑みがこぼれた。
彼女が残っていたのは日向の作るデーターベースを最後までサポートするためだった。
ある程度形になったところで日向は澤木千尋に触らせ、動作の意見や確認を取る作業を続けた。
根気よく日向に付き合う澤木千尋は眠気に負けてうたた寝し始めた。
試作のために澤木千尋の前にパソコンを置く日向の指示で、いつものようにパスワードを開くと出てくるのは死に神の画面!
思わず飛び起きる澤木千尋に笑いの止まらない日向が、楽しそうな声をあげて笑っていた。

2人の努力で、犬の顔を目、鼻、口の順番に撫でるとログインでき、自分の個人情報が確認できるデーターベースまで仕上げることができた。
ここまで形になったからもう帰れと声をかけると、寂しそうな顔でこちらを見る彼女。
日向も思わず作業の手を止め澤木千尋を見るが、自分が何か言える言葉はない。
何度もお疲れ様でしたと挨拶を交わす澤木千尋が扉の向こうに消えたのを見送り、データーベースを完成させた。

背伸びをしながらフロアに出ると当たり前だが誰もいないオフィス。
なんとなく言葉が並ぶNEXT INNVATIONを代表する壁に目を向けると矢印の付箋が貼られており、その先を目で追うと、小さな字で「わたしはここにいます。澤木千尋 高知県土佐清水市以布利2460」と残されていた。

珍しくきちんとしたスーツに身を包んだ日向はなんで食事なんかと文句を言いながらも朝比奈に連れられ、大手通信企業ジェイアイテックとの会食に来ていた。
個室に通されると中華テーブルを回しながらお酒を楽しみ、うちの役員の反対もあったんですよと言いながら簡単に書類を渡すジェイアイテックの幹部。
それを黙って見ていた日向の目にはどんな風に映っていたのだろう。
うちの看板に泥を塗らないようにと言われた書類を、「ジェイアイテックさんのおかげでNEXT INNVATIONもまっとうな企業に」とお礼を言って朝比奈が受け取るが、それまで黙って見ていた日向がその書類を受け取り、食べ終わったお皿へと書類を叩きつけた。
「この話は…なしだ」
楽しい雰囲気は一瞬で止まり、怒りを静かにまとった日向が「この分野では技術やノウハウではお宅よりうちのが上だ、古臭いシステムでやたら不具合を起こしているくせにでかい顔をしている時点であんたらは終わっている。共倒れする気はない」、そう言いきると朝比奈を残したまま部屋を出た。
朝比奈の顔にも怒りが現れる。
会社に戻ると朝比奈の怒りが言葉になって現れた。
信頼される名前が必要だった、ただのケータイゲーム会社と認識されているままで、成果も何もなく参入できるわけがない、中身は後から知ってもらえばいい、日向には信頼される名前の必要性を理解してほしかったのだ。
朝比奈の意見を聞いて、大手企業の傘下に入れと言っているのか、冷静になれよと日向は冷静に返すが、朝比奈の気持ちは止まらない。
NEXT INNOVATIONのブランド価値もあがるし、利益もあがる、なにより……お前がどうしてもやりたがっていたことだろ、それが朝比奈の一番の想いだった。
それなのに、日向は簡単に「僕のやり方じゃない」と突き離す。
日向の実力をもっと知ってほしい、その想いの強さが止められない朝比奈は社長室に戻る日向に話を続ける。
「徹、俺はこの会社を、日本を代表する一流企業にしたいんだ」
「……一流?意味がわからん」
怪訝そうな顔で答える日向がパソコンに目線を落とすと、自然と目で追う形で朝比奈も新しいデーターベースを目にする。
すると昨日と全く違う形のシンプルで単純なデーターベースになっていることに動揺を隠せない。
うちの技術を見せつけるものじゃなくちゃだめだと怒る朝比奈に、「誰が使うんだ」と諭した日向は、使うのは自分たちみたいなパソコンオタクじゃない、「誰でも普通に使えるものを最高と言うんだ」、そう朝比奈に言い放つ。

朝比奈は何も言えなくなった。
そして先ほどの「一流」にこだわる発言をした朝比奈に、「朝比奈、初めて君に失望したよ」と最大の歪を作る言葉を残した。

寝不足で疲れた体を引きずり自宅のアパートに戻った澤木千尋は、床に倒れるように寝ていてが、着信を知らせるスマホの音で覚醒することとなる。
動かない体を引きずりバックの中からスマホを取りだすと、着信画面に安岡が表示されていた。
電話で指示されたとおり会社に向かい、社長室に通された。
日向と対面させられた澤木千尋は許してくださるのですか?と伺うが、答えは変わらずノ―。
何度も繰り返した謝罪の言葉を述べるが、日向は「反省しているなら、なぜまた澤木千尋の名前を名乗る」と問う。
母の住所をなぜあんなところに書いたのかも。
澤木千尋は、なんとか住所を知らせたくて地元の兄にまだ本物の澤木千尋さんがそこにいるのかも確認したと伝えた。
それを聞いた日向は、母は関係なく最も無個性で才能がなくバカで無能な人間がプロジェクトに必要だから戻したと説明した。
そして、自分のパソコンを澤木千尋に向け操作しろと指示を出す。
言われたとおりにデーターベースを触ると完成されたものが目の前にあり、驚いている彼女の元へ優しい声が降ってきた。
「お前が作ったインターベースだ」
声に反応して顔をあげると優しい顔で自分をみる日向徹がいて、澤木千尋も満面な笑みで返事をした。

住所の確認も簡単で歓喜をあげながら操作を楽しんでいると、反応を楽しそうに見ていた日向にパソコンを取りあげられ、一緒に1段下にあるフロアへと戻った。
皆の前に立ち、しばらくインターンシップで働いてもらうことになった…と紹介する日向の声が名前の部分でとまり、「名前聞いてなかった」と確認する日向に「夏井真琴です」とやっと自分の本当の名前を言うことができた。

会議室でベースを作らせたプロジェクトの小川と細木に新しく完成させたパーソナルファイルを確認させる。
2人の反応もとてもよかった。
そして普段名前を覚えられない日向が小川の名前を呼び、彼の得意としているバグを徹底的に排除すること、細木には色の再現が得意だろ、と声をかけ「君たちにも手伝ってほしい。ここから先は僕一人では作れない」と彼らに手を伸ばした。
名前を思い出そうと絞り出したこと、自分たちの良さを分かってくれたこと、色んなことが彼らに届き、気持ちのいい大きな返事が会議室に響いた。

帰るためエレベーターを待っていると段ボールを何個も積み上げたカートを運ぶ夏井真琴と遭遇した。
雑用係りは大変だなと声をかけた日向は作り直した夏井真琴の名刺を渡す。
新しい名刺に喜んでいると、母について日向から声をかけられた。
そのことに夏井真琴はずっと謝りたかった気持ちを口にする。
「あの時、お母さんの居場所を聞かれて、知っているのに知らないと答えてすみませんでした」
夏井真琴はずっとそのことを後悔していて伝えたかったと日向に話した。
日向はそのことを聞いて、確かに女の子に聞いたような気がするが、「僕は…君のことが記憶にないんだ」と答えてしまう。
一瞬、傷ついた顔をした夏井真琴だがすぐに笑っていつも通りふるまう。
彼女の傷ついた顔に戸惑った日向は「僕は病気で…」と覚えてない理由を伝えようとするが、到着したエレベーターに言葉の続きを消されてしまい、それ以上何も言わずに「せいぜい頑張ってください、罪滅ぼし」と声をかけてエレベーターに消えた。

日向がいない副社長室で日向がジェイアイテックとの書類をだめにしたことを山上に報告する。
山上は白紙になったことに不安をこぼすが、朝比奈はこれからもっと会社を大きくするので大丈夫ですよと彼を安心させる言葉を返し、深い考えを巡らせていた。

会社を出たと思った日向は燿子がチーフを務める1階のレストランでこれなら毎日食べられると絶賛していた燿子のオムライスを食べていた。
目の前でコーヒーを飲む燿子に、「僕は君のことも傷つけているのか、覚えてないってやっぱりひどいよね」と日向が聞いた。
その様子に驚いた燿子は思い出してみようかと日向の隣に座り、出会ったときからの話を聞かせ始める。
「別れるときに約束したの、1年後にまた会おう」
そう約束したことを最後に話したら、日向はそれだけは覚えている!と強く反応して、興奮したように話をする。
僕は行ったけど君は来なかったのか?と聞かれた燿子は行かなかったと答えるが、席を立って帰ろうとする日向の腕を掴み、「ずーっと待ってた!」、すごく嬉しそうな笑みで答えると日向にキスをした。

その現場を夏井真琴が見ていることに2人は気づかず。

そして、誰もいない夜のオフィスにいる朝比奈は2人の魂と言った大事な壁を見つめ、強い怒りで壁を殴り、「きったねぇ壁だな」と、汚い言葉が冷たく響いた。

第5話|あなたを支えたい・・・二人で迎えた朝

+ あらすじ

日向徹(小栗旬)がエレベーターに乗ると、そこに夏井真琴(石原さとみ)がいた。沈黙のなか、真琴の脳裏には日向と朝比奈燿子(相武紗季)のキスシーンがよみがえる。途中の階で燿子も乗り込んできて、激しく動揺した真琴は、適当な階で降りてしまう。残された日向と燿子の間にも気まずい空気が・・・。
そんな折、日向が進めるパーソナルファイルの運用実験を、ある農村で行うことになった。協力するのは、世界が注目する工業デザイナーでありながら突然引退し、故郷でトマト栽培をしている青山誠人(片岡鶴太郎)という人物。彼は偶然にも真琴のメル友でもあった。
何者かに尾行されている気配を感じ始めていた朝比奈恒介(井浦新)は、ある日、階段から突き落とされ重傷を負う。病室に朝比奈を見舞った日向は、怪我を気遣いながらも「NEXT INNOVATION」の社員だった遠野秋洋(綾野剛)に会ったと報告する。
数日後、日向、真琴、小川智史(中村靖日)により農村で運用実験を開始したが、反応がない。住民たちがパソコン操作を嫌っていたのだ。思わぬ落とし穴に苦心する中、ライバルの大手家電メーカーがNEXT INNOVATIONを大きく上回る規模のシステム開発チームを立ち上げた、とのニュースが飛び込んでくる。
そんなある日、朝比奈から燿子に渡すよう頼まれた書類を持ってレストランを訪れた真琴は、燿子の隣にいる笑顔の日向を目撃して・・・。

+ ネタバレ

地下駐車場を一人で歩く朝比奈の背後から近づく車は、避ける朝比奈の横すれすれを通り過ぎ、「脅しに斬新さがないね…」と呟く声が聞こえたかのように走りを止めた。
運転席から降りてきたスーツ姿の男性はゆっくりとした足取りで朝比奈に歩み寄り、朝比奈の顔を驚かせた。

「皆さんは自分のことをどれだけ正確に知っていますか?」
NEXT INNVATIONの文字がスクリーンで自由に飛び回るステージに立ち、正装を身にまとった日向徹は自分たちの社員を含めたメンバーにプレゼンを始める。
日向が生まれてからの自分のことを国が管理してくれているだろうと話出すと、後ろのモニターも反応し英語や漢字で日向の表現を後押しする。
その様子に魅入られた一人、夏井真琴(石原さとみ)は尊敬のまなざしで日向のプレゼンを見つめていた。
すると、国が管理してくれるだろうと考えていたのに「みんなの年金が消えた」と日向が指を鳴らすとモニターを自由に泳いでいた文字が一瞬で消え、真っ白な画面へと変化する。
「国の制度なんて言ったって今さら遅い、さっき言った…めんどくさいからだ、それでパーソナルファイルだ」
自分のパーソナルファイルの画面がモニターに移り、早速使ってみようと中身のプレゼンへ進む。
まずはパーソナルファイルの虫眼鏡に65歳 年金と打ち込み検索をかけると3つの項目に別れた貰える年金の計算が出され、簡単に理解できるようになっていた。
この年金の表を見た日向は、あまり無駄にお金が使えない、僕が明日から倹約家になったらこのせいだと思ってくれと冗談を交えながら、次は本籍地と出生地を検索。
さらに、住民票は自宅でコピーでき、役所は経費の削減、自分たちはそこに出向く交通費を節約できるようになる。
「その金額はデートのランチをちょっと豪華にできるぐらいだけど。デザートがついてくるかついてこないかで、彼女の機嫌が変わってくるからあなどれない」
楽しそうに話す日向と会場は急に真っ暗になり「どうした!」と驚く声が響いた後、今度は落ち着いた声で日向は話を続ける。
「何も見えない暗闇は不安だ、一歩も動けない。小さな光だ。でも、ここから得られるわずかな情報でもそれが絶対に性格だと分かっていれば、僕らは動ける」
日向を照らしていた小さな光が大きな光に変化し、さっきまでスマホから見える小さな光しか持っていなかった日向の手には、後ろのモニターと同じ日向のパーソナルファイルのホーム画面が映されたパソコンがあった。
どの選択をするかパーソナルファイルが道しるべになることを述べた日向は、ゆっくり手に持つパソコンを閉じ、会場の光が終わりを告げる。
「以上だ」
日向の声を聞いた社員たちは一斉に歓声をあげ、日向の個性と実力が存分に発揮されたプレゼンとパーソナルファイルのすごさに魅了されていた。
会場の空気が温まりパーソナルファイルの開発に強い期待を抱いたはずなのに、「すばらしいアイディアです。しかし、会社がつぶれるほどの金を使うって言うんじゃあ、取締役会はうんとは言えませんよ」と、会場の雰囲気を一気にぶち壊す声が響き渡る。
日向の目に、怒りの色が瞬時に入った。
その様子を無視するように、インドのサーバールームの資金のこと、競合相手がジェイアイテックなので勝ち目がない、この話はなしだと言いたい放題。
我慢の限界だと日向が動き出した瞬間、朝比奈が急いで止めに入り「俺が話すから」と強い意志で日向を制した。

朝比奈が株主たちと話をした結果、下がった売り上げを回復させるためにプログラミングのメンバーを元の配置に戻すことが決まり、結果的にチームの解散が決まったのだ。
ここまでやってきた、形になりこれからだったのに、自分の会社が自分の意思で動かせないことに苛立ちが溜まり、日向が自分のデスクに置かれた危機を投げ落としてしまう。
「ここは僕の会社だ!なんでこんなバカな奴らに足を引っ張られなきゃいけないんだ!!」
感情が爆発したように叫ぶ日向を、朝比奈は冷静な表情で見つめていた。
叫ぶ日向の声と様子はガラス越しの社長室を飛び出しフロアに響き渡り、その様子を辛そうに見つめる秘書の安岡と夏井真琴の姿があった。
安岡は真琴に今日のプレゼンをまとめておいてと頼み、変更になった今後のことに追われることとなる。
真琴は指示を受けながらも日向の様子が気になり、一段上にある社長室から目が離せなかった。

エレベーターの扉が締まる瞬間、乱暴な音を立てた日向が怒りを鎮めきれない様子で乗り込んだ。
先ほどのスーツ姿は脱ぎすてラフな姿の日向徹に戻っていたが、簡単に会話を交わせるような雰囲気ではない。
目を合わせることができない真琴は扉の近くで前を向いたまま、気まずそうにこちらを見た日向の視線に気づくことなく、なんて声をかけていいか思い悩む。
日向が視線をそらした後も何も言えず、はっとした時に浮かんだのは先日見てしまった日向と燿子のキスシーンだ。
1回浮かんでしまったその現場を声に出さず「だめだ」と制止したはずが、さっきよりもクリアに浮かんでしまった2回目のキスシーンに自分の頬を思いきり平手した。
いきなりの自分平手に驚きの顔を隠せない日向だが、やっと出た言葉は「なんだぁ…」それだけだった。
平手をした後も頭を抱える真琴に説明する余裕はなく、痛む頬をさする真琴を追い込むように明るい声で挨拶を交わして燿子が乗り込んだ。
燿子が乗ってきたことに気付いた真琴は、あわあわと言葉にならない声をあげ逃げるようにその場を降りた。
残された2人を乗せたエレベーターは静かに下降し、小さな沈黙に気付いた燿子が「やだなーもー。キスしたぐらいで」と助け船を出してあげた。
「まあそうだな…」と答えたあとの日向の表情を見て、「なんかあったの?」と仕事で行き詰っている様子に気づいて問いかける。
日向は「大したことない」と答えるが、その顔はとても深刻そうだった。
燿子はお店に戻る途中、レストラン専用のごみ箱に袋いっぱいに詰め込まれた食材を処理する乃木の姿を見つける。
その様子を見ている燿子に気付いた乃木は、これが燿子の残した食材であること、三日分でこの量の廃棄がでていることを嫌みに言ってきた。
いつものように強気の燿子はそこにいなく、オーナーと話をつけて発注の数を減らすこと、すみません、私のせいで…と謝罪を残してお店に消えていった。
こんな風に燿子が折れると思っていなかったのか、乃木はそれ以上何も言わずに燿子の背中を複雑な表情で見送った。

燿子はレストランに戻り、週刊誌をめくった。
開かれたページには覆面調査官第52回辛口グルメ、イマつぶで話題の女性シェフの店 エクラ・ノーブルに行ってみた!、期待はずれな若手シェフ、話題作りのためのお飾りシェフか?と燿子を酷評する文字だからが並び、怒りで雑誌を投げ捨てた。
そのままテーブルに崩れ落ちると、燿子のスマホが通知音を鳴らし、画面に映る口コミサイト「イマつぶ」には「シェフ?どうせいオーナーの愛人でしょ?」「実力ないのに勘違いする女って嫌い」、料理じゃない酷評に「料理食べてからいいなさいよ」と怒りが頂点に達した。
音を鳴らしてスマホを置く燿子に、更なる新着通知が入った。
その場で画面を確認する燿子の目に飛びこんだのは、猿のアイコンが「今ガラガラの店内でスマホに見入ってるよ。コメント読んで死にたくなってるっぽいよ?」と書き込みした文字。
はっと顔をあげた燿子はすぐにお店の外へと続く窓ガラスへ足を向けるが、誰かいるのを確認できなかった。

卒業旅行のハワイから帰って来た同期の小野遙香(野村麻純)が真琴のアパートを訪ね、お土産を渡しながらハワイの良さを披露していた。
そんな状態でも真琴が考えることは日向と燿子のキスシーンを見てしまったこと。
日向がこんな大変なときなのに、2人のキスシーンを職場で思い出して動揺している自分が情けなくて辛いと気持ちをこぼす真琴に、遙香は「普通だよ、いくら日向さんだって、薄着の美人秘書が前かがみになったら見るでしょ」とハワイ土産の女性人形を使って表現する。
その言い分に日向はそんなことない!と怒る真琴だが、遙香に憧れの人を美化するタイプ?と聞かれてしまい、日向さんはそんなことないと思う自分の考えが揺らいでしまった。

工業デザイナー青山誠人(片岡鶴太郎)が美術館にいる様子から始まる映像が、彼のボールペンから美術館まで手掛けた経歴を語り、突然の引退宣言から今は農作物を栽培しているところまでの紹介でとぎれた。
会議室で青山誠人のドキュメンタリーを確認したパーソナルファイルのプロジェクトメンバーに「青山さんの協力の元、青山さんの住む村でパーソナルファイルの運用実験をやらせてもらう」と発表した。
実績があれば総務省も納得せざるを得ないと考える日向だが、小川はなんで青山さんなのかと疑問を持つ。
そして、その疑問に答えるべく日向が視線を向けた先にいたのは夏井真琴。
彼女は自分と同じ名前のマコト会というものに所属しており、青山誠人のすごさを知らずに仲良くしていたのだ。
いつものランチタイムに青山誠人からもらったお弁当箱を取り出した真琴に、瞬時に気づいて反応した日向は、青山誠人の凄さを知らずに使っていることが可哀想だと話を聞かせる。
日向が手にしたボールペンもインクが見えるこの形に変えたのは青山誠人ということ。
この凄さを聞いてもへぇーと片づける真琴が、青山誠人との交渉を進めてくれたのだ。
早速実験のため、青山誠人の住む村へと向かうことにしたのだが、株主たちの反対もありこのプロジェクトに経費をかけられない。
メンバーを見渡しながら誰が行くかをあげていく日向の視線が真琴で止まり、一緒に行くことになった。
誘い文句は「お弁当箱のお礼は直接言うべきだろう」

夜の街、自分の秘書をしている宮前朋華と電話をしながら階段を下りる朝比奈恒介は、最後にもう今日は戻らないことを伝えて電話を切る。
軽い足取りで階段を降り続けると、自分向かって走ってくる男とぶつかりそうになり、「俺も案外臆病だよな」と呟いた瞬間、朝比奈は背後にいた黒い影に突き落とされていた。
激しい音を立て階段をころがり降りる朝比奈が夜の闇に消え、オープニングが始まりを知らせた。

「ぼんやりしてて階段踏み外した」

病院のベッドに寝ている朝比奈の片足には包帯が巻かれ固定されていた。
心配する日向に朝比奈は本当のことを言わず、これが真実だと疑わせない様子であっけらかんと答える。
朝比奈の言葉を疑わない日向は怪我した原因をそれだと信じ、この機会にゆっくり休めと朝比奈を気遣った。
持ってきたお見舞いの花束をベッド横のイスに置くと、朝比奈に聞いてほしくてたまらないといった様子で、以前自分たちの会社で働いていた遠野秋洋(綾野剛)と再会したことを話した。
久しぶりにその名前を聞いた朝比奈も驚いた顔を見せる。
日向は再会したときの様子も前とは違い、スーツを着こなした男性になっている遠野にびっくりしたらしい。
独立したくて会社を辞めるって言った遠野は今、家業を継いでいるらしい。
日向は遠野を優秀だと記憶していたが、本人は日向についていける能力がなかったとこぼした。
今の日向を見てまた自分も物作りがしたいと思った遠野が日向に10億の投資の話を持ちかけ、インドの交渉のときにも出向く話に決まっていた。

日向と一緒に青山誠人の村を訪れた夏井真琴は日向と社長の挨拶を見守り、落ち着いた頃合いで自分の自己紹介とお弁当のお礼を直接伝えることができた。
青山誠人さんが栽培するみずみずしくて甘いトマトをその場でいただきながら、ハウス栽培の中、村の集会場と次々紹介してもらいながら村を歩く。
途中で消えていた日向を見つけ軽く言葉を交わしていると、後ろから青山誠人が「次は畑やってみるか?」と声をかけた。
その問いかけに思わず日向を見て拒否する意思を伝えるが、顎で行って来いと返されてしまった真琴はそのまま青山誠人に連行されていく。
その様子を手元のスマホで撮影する日向は、だいぶ夏井真琴の扱いに慣れてきたようだ。

村の集会所にパーソナルファイルの実験室を作り、小川が反応を見守るが誰も使っている様子がない。
窓に腰掛けうちわを仰いでいた日向がその言葉に反応し、様子を見に行くと言って立ちあがった瞬間、畑スタイルがすっかりなじんだ真琴が「あっついですねー、しっかし」と登場した。
一瞬ドン引きする日向がいたがすぐに持ち直し、畑スタイルの真琴を引っ張り村へと出た協力を仰ぎに他のトマトハウスに行くと、忙しいから話をまともに聞かないスタイルで取り合ってくれず、詳しく話を聞き出せたが協力は得られそうにない。
青山誠人の値段のするトマトを販売することが村の人たちによく思われてなかったのだ。

実験が前途多難の状態に追い打ちをかけるように、JIテックが50億の投資でNEXT INNVATIONを大きく引き離したというニュースが舞い込んできた。
村の景色も夜になり周りは鎮まる中、小川はパソコンでパーソナルファイルの打ち込みに追われて、日向は電話で指示を繰り返していた。
このままじゃ成功例が集まらない、意味がないと不安をこぼす日向に真琴は私が村の人たちに説明しに行ってきます!1度使ってもらったら良さが分かると思うので!と言いだしたのだ。

日向は止めに入るが、真琴は日向のプレゼンを見てすごくいいと思ったから良さを分かってほしい、強い想いを日向にぶつけた。
日向はその想いを受け止めたが今の時間からは迷惑だと、行きたくて仕方ない様子の真琴を再び止める。
真琴は落ち込むことなくじゃあ明日行きますと返事をし、本当に次の日の明るい時間に日向を連れて村人のところを訪ねたのだ。
1人目のおばあちゃんは高価なものだから壊したら困ると支給したパソコンを大事に保管しており、2人目のおじいちゃんはパソコンが使えずメールに絵文字を付けるのが限界、3人目のおばあちゃんは新しいものが嫌いだと言って、支給したパソコンをその場で突き返した。

そんな状況でイライラのピークに達した日向は集会場に戻るなり、この村の人たちは新しいものを拒否する、不便なことに困っていないと怒りを口にしながらパソコンの電源を次々切っていく。
状況が悪い中、小川をここに残しておくことはできず日向と真琴だけが残される状況に。
さらに株主たちとのテレビ電話では実験の失敗を笑われ、JIテックの50億の投資の話をされ、あまりの怒りに画面を壊す勢いだった日向を止めたのは真琴だった。
いきなり画面が途切れると、パソコンの電源を繋いだコードを掴んだ真琴が扉の方に立っていて、「この人たち、会社の株価が上がっているときは散々儲けているくせに、こういう時は味方じゃないんですね」と、日向が口にしない本音をはっきり言った。
真琴のその姿に冷静さを少しでも取り戻した日向は、また真琴に助けられたのだ。
完全に冷静になれない日向は怒りを残した状態で集会場を飛び出し、真琴は急いで後を追おうとする。
そこへ現れた青山誠人は日向を追いたい真琴を無理やり納得させ、歓迎会のために集会場につくられた宴会場へと連れて帰る。
村の人たちに歓迎してもらいながらお酒を楽しむ真琴だが、日向のことが気になって仕方ない。
隙を見て日向を追いかけようとした真琴を青山誠人が呼びとめた。
元気で陽気ないつもの青山誠人は裏に下がり、手腕で数々の快挙を掴んできたデザイナー青山誠人の顔が現れ、「日向一人にしてやれ、あいつも考えてんだ」と、今の日向には一人で考える時間が必要なことを教えてくれた。

朝になり、空気を吸いに行こうと日向を外に連れ出した。
少し歩いて座りこんだ日向が、みんなのために諦めた方がいいのかと不安をこぼす。
その不安を聞いた真琴は、青山誠人が日向に言った「まだまだあいつもケツが青いな」を言いながら、青山誠人は自分の作ったものを実際に使っているか見に行くこと、とくにボールペンを使っている姿を見ると嬉しくなることを話した。
理由は、めちゃめちゃ失敗したからだ。
上司には反対され、その度に悔しい想いをしてやっとのことで成功を掴んだ青山誠人の言葉が日向の心に響く。
「新しいことをやろうとすれば必ず失敗する、必ず非難される。だけど、物作りはそこから始まるんだって」
それを聞いた瞬間、落ち込んでいた気持ちがすーっと消えいつもの日向を取り戻した。
優しい顔で真琴を見つめた日向は立ちあがり、物作りを続けるために集会場へと向かう。
集会場の階段を上がりながら小川に電話で指示を出す。
キーボードをなくすこと、音声データの入力に切り替えること、次々浮かぶ改善点をあげていくが、電話の向こうの小川は修正点が多すぎて自分一人では無理だと声をあげると、横から細木が電話を取りあげた。
「細木です。あとは、なんですか?まだメンバーだと思ってますから」
その声を聞いて、小川も日向も顔をほころばせた。
喜んでいるところを真琴に見られていた気まずさから、怒鳴る口調で「村の人が言ったことを漏らさず記録しろ、わかったらもう一回聞いてこい」と指示を出した。
その声に大きな返事をして、真琴は集会場を飛び出した。

東京に戻る日になり、荷物などをまとめながら青山誠人のトマトハウスに行くと、日向に向かって1本のボールペンが降ってきた。
顔をあげると農家の青山誠人ではなく、日向の先輩としてのデザイナー青山誠人が優しく日向を見守っていた。
その姿を目に焼き付けた日向は深くお辞儀をしてその場を離れた。
坂道を降り続けるとひとりのおばあちゃんが「やめちゃうの?」と日向に声をかけた。
ずいぶん便利で助かると思っていたのに、と言葉をこぼすおばあちゃんに、「やめませんよ」と強い意志で答える日向の顔はふっきれたとても笑顔だった。

帰りの新幹線で、顔がほころんでしまうのを止められずにいた。
あの日向徹が自分の肩に持たれて寝ているのだ。
しかも時々頭をすりつけ甘えるようなしぐさまで見せるので、真琴は嬉しさと可愛さの入り混じった感情を抑えることが出来ず、駅に着いた後も顔がにやけ続けた。
そんな様子を変に思った日向が、最近変な目で自分を見るのはなんでなんだ、理由を言えと真琴に詰めよる。
最初は濁していた真琴も観念したように、日向と燿子がキスしていた現場を見てしまったと話し始めたときに割って入ったのは秘書の安岡だった。
日向はこのままインドへ交渉のため、遠野と飛行機で向かう予定だったのだ。
しかし、安岡が口にしたのは遠野が行方不明だということ。

急いで会社に戻った日向に山上が報告する内容は、元々出資をするつもりはなかった、遠野に騙されたという事実だった。
せっかく実験も成功してあとはサーバーを手に入れるだけだったのに、こんなところで諦めきれない日向に、退院してきた朝比奈がまだ方法はあると持ちかけた。
その話はJIテックとの提携の話が生きていること、ただ、条件として成果を売り渡してJIテックを主導で進めろというものだ。
社員の手柄を横取りされるのを黙っていられるはずがない日向は、自分の持っている株を売ってお金をつくると言いだした。
朝比奈はその提案に日向が筆頭株主でなくなるのはまずいと忠告するが、朝比奈がいるから大丈夫だ、そう笑顔で答える日向を見て、朝比奈は好きにやれといつものように背中を押してあげた。

青山誠人からもらった高級トマトを持った日向は1階にある燿子のレストランへ足を運んだ。
大切な友人からもらったものだが日向はトマトが嫌いなので、燿子に調理してもらうのがこのトマトの幸せだと思ってと持ってきたのだ。
それを聞いた燿子はトマト嫌いな人でも食べられるトマト料理を作ってあげると言って、日向がおいしいと食べられるトマト料理を作ってあげた。
その料理を味わっているときに、書類を届けにきた真琴がその様子に動揺してしまう。
真琴は燿子に書類を渡すとすぐにお店を出たのが、この間から様子がおかしい、はっきり言ってほしいと燿子に呼び止められ、2人がキスしているところを見てしまったと謝罪した。
真琴がそのことに動揺するのは日向が好きだからと考える燿子だが、真琴は素直に認めることが出来ず気持ちが迷うが、燿子の言葉にはっきりと「ささえたいっていうか…そばにいたいんです」と本音をこぼした。
真琴の言葉を受け取った燿子は、料理を食べ終えテラスまで出てきた日向に「送ってくれない?」と声をかけ、真琴に見せつけるように日向の運転する車に乗って帰宅した。

松葉づえを使って駐車場を歩く朝比奈の近くに止まった車から降りてきたのは、行方不明になったと騒ぎになっていた遠野だった。
実は遠野は、日向よりも先に朝比奈に近づき、会社を追い出された腹いせに50万人分の個人情報を流出させると脅しをかけてきたのだ。
脅しに屈しなかった朝比奈に夜道でぶつかってきたのも遠野の仕業だったのだが、本当は階段から落とされる程度で済み、怪我をした場所はなかった。
なのに、閃いてしまった朝比奈は近くの工事現場に置かれていたコンクリートで自分の右足を降り、病院に来た遠野を反対に脅す行為にでた。
「お前を恐喝罪と窃盗罪で訴えることにした、あと、傷害罪」
その言葉を聞いた遠野はそっちだって個人情報が流出したら困るだろと自分の持っている切り札を出すが、それとは違うもので朝比奈は遠野を釣った。
「お前がムカついているのは、日向、徹だ」

2人は日向を陥れるために手を組んでいたのだ。
朝比奈の思惑通りに日向が売った株は、朝比奈の駒となった遠野がすべて買い取り、朝比奈の株は日向を遥かに上回った。
そして、更なる追い込み…、500万人の個人情報が流出してしまったのだ。

荒れる現場をただ茫然と眺めるしかできない真琴の顔には信じられない悲しみが浮かんでいた。

第6話|消えた三千億円 そのとき君はいない

+ あらすじ

日向徹(小栗旬)は朝比奈恒介(井浦新)、山上芳行(佐野史郎)とともに業務停止命令を受けた「NEXT INNOVATION」にいた。倒産の可能性もある中、現金調達方法について議論するも、覇気のない日向。そんな日向に、朝比奈は夏井真琴(石原さとみ)に迫ったがフラれてしまった、などと水を向ける。
そこへ、休暇を取らされていた社員たちがやってくる。真琴は日向のオフィスを訪ねるが、いきなり「嘘つき女」と言われる。自分が電話に出られなかったことを言っているのだと察して謝罪する真琴。しかし、日向も真琴から折り返しをもらったとき、朝比奈燿子(相武紗季)と抱き合っていたことが脳裏をよぎり、気まずい。そんな日向に真琴は、あなたには敵も多いが、自分たちのような味方もいるのだから、虚勢を張ってでも安心させてほしい、と語る。その言葉に慰められた日向は、自分の株を現金化して個人情報を流失してしまった500万人へ謝罪金を出すことを思いつく。日向はそんな自分のやり方は間違っているのか、と朝比奈に聞く。朝比奈から、お前のやり方を疑った俺が間違っていたと、逆に背中を押された日向は会社の再建を誓う。
そんな折、真琴のもとに大手製薬会社から研究員としてのオファーが舞い込む。突然の内定に喜びつつも、日向のもとを離れるのが辛い真琴。日向と2人きりになった夜に、あなたのもとで働きたい、と告白してきた真琴に日向は・・・。

+ ネタバレ

個人情報の流出がニュースでも報道されるNEXT INNVATIONのオフィスは原因探しや状況把握、対応に追われて荒れていた。
そんな状況を目にした山上は副社長室から高みの見物を楽しむ朝比奈に、話が違う!会社の名前に傷がつく!と状況を心配する声をあげるが、朝比奈は余裕を崩さない。
傷がつくのは日向徹だけだ、そう返す声に、あいつのためにと支えてきた朝比奈の顔はもうなかった。

個人情報流出48時間前
日向は自分の車の助手席に燿子を乗せて送り届ける最中だった。
このまま帰るのもつまんないなと言いだした燿子が日向の家に行きたいと声をかけるが、日向はそういう発言は好まないとやんわり断ってしまう。
傷ついた顔を見せない燿子は拒否されたことを明るく受け止めるが、日向はフォローを入れるように、「今日はこれから行くところがある」と付け加えた。
日向のフォローを聞いた燿子は「完全拒否ってわけじゃないの、じゃあ今度にしよ」ととても嬉しそうな顔で返事をした。

一方、自分のアパートに帰宅した夏井真琴は日向の助手席に乗る燿子の姿を見てしまったことを思い出し、耐えきれずにベッドへ倒れ込んだ。
考えても抜け出せない感情に、同期で仲良しの遥香に話を聞いてもらおうと電話をかけると、ちょうどよかったと呼び出されることとなる。
遥香に言われたとおりにお店に行くと、ちょうど合コンで人数が足らず参加してほしいとのことだった。
合コンに参加させられる状況を理解した真琴は、こんな高いお店の払えないよと遥香に抵抗するが、みんな社長だから払ってくれるよと返されてしまう。
社長という言葉に反応して目の前の男性陣に目を向けると、一番近くにいた少しふくよかなメガネの男性が、千尋の持つ木箱と飲みもののはいった高級な袋に気づく。
有名な建築デザイナーの青島誠人が引退してから始めた1個1000円以上もする高級なトマトとそれを使ったジュースのお土産なのだ。
お土産に気づいて貰えて合コンの雰囲気に馴染んだ真琴を歓迎するように、少しふくよかなメガネの男性が合コンの開始を告げた。
「トマトジュースにかんぱーい」

お酒も入り気分も乗ってきた真琴は隣に座る遥香の声に合わせて、髪の毛で貞子からひきわり納豆になる鉄板ネタを披露する。
すると、ほろ酔い気分で雰囲気が和んだ合コンは、真琴の鉄板ネタでさらに盛り上がりを見せる。
その様子を見た遥香の声に合わせて何度も繰り返し鉄板ネタを披露していた千尋はハッと気付いたように前を見たまま動きを止めてしまう。
気付いたのだ、自分の視線の先にこの状況を見てドン引きしている日向徹の姿に。
固まった真琴の様子に気づいた皆が一斉に後ろに振り向く。
盛り上がり役を担当していたメガネの男性が友人のように日向徹に声をかける姿を見て、真琴は急いで参加人数の数を数えて焦っていた。
てっきり日向が参加するのかと思ったが、人の名前と顔を覚えられない日向は期待を裏切らず「君、誰だっけ?」と場を終わらせ、元いたカウンターへと戻っていった。
急いで後を追った真琴は合コンの言いわけをするが、嫌みを言ってくる日向に対抗して、日向さんこそ燿子さんがいるのに合コンなんて……とちくりと嫌みを返したら、高級な箱にラッピングされたトマトの箱を持った店員が日向に声をかけた。
その様子を見ていた真琴は、日向が来週の株主総会で渡す品をこの店に頼みに来たことを知り、急いで仕事モードに切り替え日向のサポートに入る。
先に準備できた分だけを日向の車に運び、残りは当日に届けてもらう手配にしてもらった。
日向の車に渡す品を運び終えた真琴は車に乗り込んだ日向を見送るためにすぐそばに立つが、日向は嫌みのように合コンに戻らなくていいのか?と声をかける。
真剣に本気で否定する真琴には、ほんの少し見え隠れする日向の気持ちなんて一切気づいていないのだろう。
戻る必要がないとわかった真琴をどうするべきか助手席を見るが、そこには積まれた高級な紙袋が占領されており、日向の視線を辿った真琴は声をあげて「わたし仕事します、合コンなんて…」と話しだす。
助手席に乗っていた燿子を思い出してしまったのだ。
彼女は仕事もできて明るくて、日向徹と対等でいられる存在なのだ。
真琴が日向を支えたいと思う気持ちに嘘はなかったのに…。
「社長が大変な時なんでも言ってください」
そう言った真琴の言葉を聴いて、顔は笑顔なのにお前にできることはないと突き返してしまう。
それでも真琴は諦めずに、「へこんだりとか、もうなんでもいいから笑いたいときいつでも呼んでください。わたし、鉄板の顔芸やりますから!」に気持ちを伝える一生懸命な真琴を見ていた日向は「わかった」と返事を残して車を走らせた。
その姿を見つめていた真琴は仕事がんばろう、と自分に言い聞かせた。

個人情報流出22時間前
外に出て先方との会議を終えた真琴は、松葉づえを使い先を歩く朝比奈の後を追いながら、指示された次の仕事を持っている紙にメモしていた。
今の打ち合わせをレポートにすること、山上さんにも提出、日向さんに報告することをメモしていた真琴は、急に声をあげて反応する朝比奈に焦り、急いで駆け寄り支えた。
なんと、朝比奈は入院前にパーキングに止めていた自分の高級車の存在を忘れていたらしい。
車を引き取りに行くととんでもない金額が提示され、真琴は驚きを隠せなかった。
早く車を出さないといけないが、朝比奈の足では運転できるとは思えない。
考えた朝比奈は真琴がすごい数の資格を持っていることと、中に運転免許証があったことを思い出し、視線で問いただす。
朝比奈の視線を受け取ってしまった真琴は免許を持っていることを返事して、朝比奈の住む高級マンションの地下駐車場まで車を運ぶことになったのだ。
真琴が運転席、朝比奈が助手席に乗り込むと、おそるおそるエンジンをかけた。
その様子を黙って見守っていた朝比奈は、エンジンがかかり運転するために動作を始める高級車にいちいち戸惑う千尋に耐えきれず笑いがこぼれていた。
ペーパードライバーだということが良くわかる千尋の運転に恐怖よりも笑いが勝手しまう朝比奈に、千尋は無事に送り届けますからとしか言えなかった。

車を走らせ自宅へ向かうが景色は夜になり、千尋の運転する高級車はどんどん後ろの車に追い抜かれていく。
朝比奈は楽しそうに自分の母校でもある東京大学の教授の話などを千尋に振るが、会話を楽しむ余裕なんて微塵もない。
返って邪魔している朝比奈の会話に、わかってやっている朝比奈さんの意地悪はたちが悪いと日向と比較して言ってしまうのだ。
日向の名前を聞いた朝比奈はさっきの楽しそうな様子が一瞬で冷めたように感じるが、運転に集中している千尋はその変化にも気づくことができない。
日向が好きかと問いただす朝比奈の言葉を否定するが、「否定しても無駄だな」と朝比奈は千尋の否定を素直に受取れなかった。
停車された車の位置は白線からはみ出ていたが、ふたりとも無事に朝比奈の高級マンションの地下駐車場に帰ることができた。
車を降りた2人は向き合い、帰りの挨拶を交わす。
緊張から凝り固まった腕をほぐす千尋に朝比奈がうちに寄っていくか声をかけるが、千尋はすぐにからかっていると気づき朝比奈の誘いを笑ってかわした。
振り返って帰ろうとする千尋を見送ろうと見つめた先に、自分が手を組んだ男の姿が見え、朝比奈は衝動的に千尋を抱き寄せ自分の腕の中へ閉じ込めた。

「家にまで来るな」

自分のマンションの地下駐車場からビルの屋上へと場所を変えた朝比奈は、自分の目の前にいる日向を裏切り失踪したとされる遠野に、繋がっていることがばれたら終わりだろと釘をさした。

忠告を大人しく聞いていた遠野の前にUSBを出した朝比奈は、この中に500人分の個人情報が入っていると言いだした。
その言葉を聞いた遠野は目を見開き、それまで余裕があった表情から一変する。
朝比奈は気にせず、「50人分の個人情報なんてインパクトがない、お前は昔からやることが中途半端なんだよ」と言葉を続けた。
その言葉を聞いた遠野の頭の中には、まだ2人しかいなかったNEXT INNVATIONに優秀なプログラマーだと朝比奈に紹介されて3人目の社員として入社したときの記憶と、自分がとってきた資本提携10億の仕事を否定されたときの記憶、「稼いだ金の額で評価されたいのか、意外と小さい男だな」「目先の金に踊らされるなよ」そういってきた日向と朝比奈を否定した過去の自分の記憶、独立したいと会社をやめて親の会社の副社長に就任、自分のせいで経営は傾くのにテレビで報道されるNEXT INNVATIONは上昇するばかり、苦悩する過去の記憶から戻されると、口にくわえていた飴を思いきり噛み砕いた。
そんな様子に気づかず朝比奈は、昔からやることが中途半端だと古傷のかさぶたをはがした。
「でも、お前は大人だ。日向とはちがう」
そう言って渡されたUSBを受け取った遠野は自分のパソコンから500人の個人情報を流出させた。

オフィスに設置された画面に流れる日向徹の謝罪会見、流出経路がまだわからない、システムに侵入された形跡がないことを説明する姿を、真剣な顔で見つめる真琴の姿があった。
株価も信用も下がり続ける現状に不安の声を隠せない真琴は安岡に心配を声に出してしまうが、「大丈夫ですよ。きっと社長が、何か起死回生の一発を打ちます」といつもの明るさで答えてくれたので安心できた。

でも、その安心も一瞬で終わり、流出の原因を突き止めるべく、システムの侵入やUSBの紛失などの人為的ミスも操作していた日向徹は、ついに今からオフィスで働く社員の持ち物検査をすると言いだしたのだ。
もうすでに退職した人たちの持ち物検査は終わっているらしく、残っているのはこのオフィスにいる社員のみ、実施する考えは曲げない日向に疑われている心情の辛さを訴えかけるが、何も証拠が出て来なかったら身の潔白が証明できる、ありがたく思えと聞く耳を持ってはくれなかった。
この状況に大丈夫じゃないと安岡に文句をいうが、こうなったら仕方がないのです。
女性社員の荷物チェックを男性が行うわけにはいかないので、女性警備員と一緒に真琴が荷物チェックに入るが、不満が募った女性陣から攻撃を食らってしまう。
社長のそばにいる、名前も前はちがった、一番あやしいと疑いをかけられながらも、なんとか荷物検査が終わり、みんなの身の潔白が証明された。

ひと段落しデスクに座った真琴は、NEXT INNVATIONの株価が下がり続けるニュースを目にする。
心配な気持ちが堪え切れず社長室に目を向けると、一段上にある社長室から見える日向は原因が見つからない状況に頭を抱えていた。
社長室の扉の前からそんな日向の様子を見ていた朝比奈も、流出したときの勝ち誇った顔ではなく複雑な心境が表にでていた。
その後、視線を日向からフロアに向けた朝比奈は自分と似たような表情で日向を見つめる夏井真琴の姿が目に入り、色んなことから目をそらしたくなった。

落ち込んだ空気をかきけすようにカートいっぱいに段ボールを乗せてフロアに飛び込んできた安岡が、もうじき株主総会が始まることを知らせる。
日向徹が株主総会のために選んだ残りの品が届いたのだ。
なんとその数、1300!
何往復して運べばいいのか悩む安岡を助けるように、瞬時に計算した真琴が答え口に出すと同時に、なんでこんな時に限ってと株主総会への不安を口にする山岡の声が聞こえた。

再開されたパーソナルファイルのプロジェクトチームを会議室に集めた山上は、この騒動が落ち着くまでパーソナルファイルを一時保留にすることを宣言する。
山上は株主総会でこのことを掘り下げられれば反感を買うことになると、事態の悪化を予想したのだ。
小川の発言で総務省の状況も知っておきたいと考えて山上は、藤川事務次官にそれとなくさぐりと入れてほしいと真琴に頼んだ。
真琴は自分に日向の役に立てる仕事があったと、喜んで引き受ける返事をしたのだが、朝比奈の声でそれを却下されてしまった。
真琴は夏休みの間だけのインターンシップなのだ。
それでも役に立ちたい真琴は引き受けられるように声をあげるが、「お前は社員じゃない、あと2週間は大人しくしていろ」と日向に突き離されてしまう。
その言葉を聞いた真琴はそれ以上何も言うことはできず、会議が終了となった。
日向は自分の言った言葉に傷ついた真琴の様子に気づき、後悔している表情を見せたが、真琴がそれに気づくことはなかった。

真琴は株主総会で使う資料作りに奮闘していた。
一緒に作業している安岡が真琴の仕事ぶりを見て「手際良いですね」と感嘆をこぼした。
今の真琴にできることはこれぐらいしかないのだ。
日向の役に立ちたいのに、何もできない自分を打ち消すように仕事に取り組んだ。
いつもなら和気あいあいと準備するらしい株主総会も、こんなことがあったせいで今日は暗い雰囲気での準備になってしまった。
少しでも空気を明るくしようと、日向社長ならきっと大丈夫と信じて声をあげる安岡に真琴は「安岡さんは、社長のこと好きなんですね」と温かい気持ちで声をかけた。
安岡は「未だに覚えてもらってないですけど、名前」と寂しい気持ちを口にした。
真琴はそんな安岡の気持ちも全部ひっくるめて受け止めて、「頑張りましょう!」と2人で気合いを入れ、大好きな日向徹のために仕事を再開した。

燿子がチーフを務めるレストランには従業員が全員キッチンに集められ、「午後3時から午後5時に限定して、私がやります」と料理教室を開催することを説明した。
食材を無駄にするぐらいだったら安い値段で食べてもらった方がいい、その体裁として料理教室が必要だと説明する燿子は、やらせてくださいと皆の前で頭を下げた。
そして、この料理教室を成功させるには乃木さんの協力が必要だと、腕を組んで話を聞いていた乃木に声をかける。
乃木のところに向かいながら業務用冷蔵庫から料理教室で使う食材を取り出し調理台に並べながら、料理教室で使う予定の食材で、素人には絶対作れない料理を作ってくださいとお願いしたのだ。
「繊細な感覚と高い技術がなければできない料理。乃木さんは一流料亭で修業した人だからそういうの得意ですね」と、乃木の実力と技術を口に出して評価したのだ。
それを聞いても「嫌みのつもりか」と憎まれ口を叩く乃木の心を、燿子の言葉が動かした。「違いますよ。同じ食材を使っても、これだけ違うんだってみせつけたいんです。うちの店の料理がいかに素晴らしいかってことを」
合わなかった目が自分とあった瞬間、燿子は乃木の気持ちも実力も全部受け止めた優しい笑みで合図した。

話し合いが終わり、空気を吸いにお店の外に出ると、暗い表情のまま段ボールを乗せたカートを押す千尋の姿を見つけた。
声をかけた千尋の様子に感じていた異変を声にだしてきくと、「なんとかしたいと思ってるんですけど、なにもできなくて」と千尋がこぼす声に、会社が大変な状況になっている予想が当たったと悟る。
所詮バイトでなにもできないと言葉をこぼす千尋を優しく見つめた燿子は「それでも、そばにいれるじゃない」と千尋があの夜口にした希望が叶っていることを気づかせてくれた。
だけど、真琴はそれよりも日向と燿子がそういう関係なのに自分が「そばにいたいんです」と面と向かって言ってしまった失礼さに恥ずかしくなり、自分が言った失言を誤魔化すように真琴は次々言葉を紡いでいく。
2人がそういう関係だってわかっているしとってもお似合いで、と恋人同士の2人を邪魔するつもりはまったくないと伝える言葉を並べる真琴に、事実を伝えたくて会話に入り込みたい燿子だが、真琴には今の燿子の言葉を聞く余裕が全くないのだ。
2人がお似合いだということを言いきった真琴はそのまま、燿子の返事を聞かずにいなくなってしまった。

第5回定時株主総会の時間になり、受付から会場まで人の流れが多くなる。
ステージに立ち株主総会を始めた山上は開始早々、株主からヤジが飛び話を進めることができなくなってしまった。
山上の「ご静粛に」が意味をなさない株主総会に、きちんとしたスーツ姿で登場した日向が交代のための声をかけた。
株主たちの怒りの様子を目にした山上は自分だと抑えられないと判断し、日向にゆだねることにした。
山上に代わりステージの中央に立った日向は最初に謝罪の言葉を述べるが、気持ちがこもっていないと謝罪にさえヤジが飛ぶ。
日向はそのヤジに対して「無意味なパフォーマンスよりも、話し合った方が建設的だと思います。ご意見を伺います。どうぞ」と場を仕切った。
株主が意見をいうための手があがり、次々マイクが渡されていく。
どの面下げてセキュリティに自信があるなんていえるんだ、パーソナルファイルってなんですか、勝手に事業展開して、詐欺だ、20億の損失の責任をどうとるんだ、と厳しい声が飛ぶ中、日向は真剣な表情を崩すことなくすべてを受けとめ、発言を紡いでいたマイクは緑のニット帽をかぶった若者の元へと流れた。

立ちあがった若者は被っていた帽子をとると、無造作に伸ばされた金髪が現れ周囲に動揺が生まれたが日向は今までと変わらず真剣に、彼が発言しようとしている言葉を受け止める体制でいた。
若者が話し始める。
自分は今無職で、バイトはしているけどお金がない、株で儲けている友達に教えてもらって、お金をかき集めて、200万円NEXT INNVATIONに投資した、彼がこの会社の株主になったのはそういう経緯だった。
それを一緒に聞いていた他の株主たちは、200万円をそんなはしたがねとバカにして彼の発言を終わらせようとするが、日向が「続けてください」と声をあらげ、彼の発言を守ったのだ。
最初はお金目当てだけど、会社のことを調べて知っていくうちに日向徹のファンになって、年齢も自分と変わらない、学歴もたいしたことない日向徹が、時価総額3000億なんてすごい数字で、これだけ日向徹が支持されているのはもっと世の中をよくしてくれるって期待の表れだって、だから、こんな風になってショックです…、彼の言葉を真剣に聞いていた日向は初めて顔をゆがませた。

みんなはお金のことしか言わないし、やっぱり何も変わらないんだ、とこぼした若者の言葉に大人たちは「なに青臭いこと言ってんだ」とヤジを飛ばすことしかできない。

発言を終えて席につく若者に「もう一度、お立ち頂けますか!」とヤジを吹き飛ばすように声をあげた。
日向の言葉におずおずと立ちあがる若者の目の前まで歩いていき、「名前を教えてもらえますか?」と問いかけた。
「酒井貴宏です」と彼が名乗ったのを聞いてすぐ、日向徹はまっすぐな誠意で頭を下げ謝罪した。
「僕は、あなたの名前をこれからもずっと覚えている」
あなたが託してくれた200万という期待にこたえられなくて本当に悔しい、これで終わりなら僕は本当に詐欺師だ、だから、もう一度チャンスをください。必ず、世の中をよくする。パーソナルファイルはその第一歩です」
規模が大きいし無理だと言う人もいるけど、これは誰かがやらなきゃいけないことで、収益をあげて企業として成長するチャンスだと思っている、個人情報の漏えいで会社の信用を失ってしまったことは本当に申し訳なく思っている、でも、僕は必ずパーソナルファイルを成功させる、だから、君が持っている株は捨てずにとっておいてほしい、必ず成功させて君を喜ばせると宣言した日向に、酒井貴宏は嬉しそうに笑った顔を見せた。
その姿を焼き付けた日向は、株主総会がこの話で終わりだと宣言するようにステージをさようとするが、年配の女性から日向への怒りと株主のために選んだ品が飛んできた。
日向は足を止め、次々飛んでくる罵倒に耳を貸す。
このトマトだっていくらするか知っている、あんたにとって20億なんてはした金なんだろう、俺たちのお金をなんだと思っているんだ、こんな状態なのに新事業のパーソナルファイルを口にして、株主の怒りは抑えられないところまで来てしまった。
日向は酒井貴宏に託した言葉を最後に、株主に口を開くことはなかった。
ただ、日向が株主のことを考え選んだ品が飛び交う中、最初とは違う誠意を込めた謝罪を残してステージを後にした。

社長室からフロア全体まで響き渡るのは怒りを抑えきれない朝比奈の声だった。
お前のやりたいようにさせたのが間違いだった、あの場でパーソナルファイルを口にするべきではなかった、あの時JIテックと提携していればよかった、株主には嘘でもいいから謝罪すべきだった、お前はただのわがままなガキだ、パーソナルファイルなんて母親探しの口実だろ、本気でやるなら妥協だって大事だろ、と怒鳴りつけるように言いきった朝比奈は社長室を後にした。
社長室の前で様子をうかがっていた千尋は出てきた朝比奈に声をかけようとするが、何も言わないでほしい、言いすぎなのはわかっているからと千尋の声をけん制した。

フロアに流れるニュースからは、株主総会での騒動の影響でさらなる株価の低下を報道され、社員の顔に不安が隠せる状況ではなかった。

副社長室に朝比奈の姿はあった。
先ほどあんなに感情的になって日向徹を罵倒していた朝比奈が嘘のように、落ち着いた表情で遠野に電話で指示を出していた。

自分の思惑通りに物事が進む様に笑いがとまらない朝比奈は、使っている杖でストップ安を表示するパソコンを突いた。

社長室のイスに座ったまま動かない日向徹の元に、心配した真琴が訪れる。
汚れたままのスーツを着ている日向にタオルを渡そうとする真琴だが、話し出す日向に静かに耳を傾けた。
3000億円は生みだすのも消えるのも一瞬だった、澤木千尋はきっかけにすぎない、ただ生きているのか知りたかっただけ、なんでこんなことお前に話してるんだろう、とこぼす日向に、何か言葉をかけたいのに出て来ない。
千尋が日向にかけられる言葉を見つける前に、藤川事務次官が話を聞きたいと連絡が入ったことを朝比奈の秘書が伝えに来た。
千尋はそれ以上そこにいることができず、フロアへ戻ることになった。
社長室から一段下にあるフロアを眺めると、足の状態が悪い朝比奈を支える千尋の姿が目の入り、日向の顔は自分の未熟さと今の状況、色々重なった想いに支配され、悔しそうに顔をゆがめた。

朝比奈と真琴は2人で会社に残り、提出する書類の作成に追われていた。
千尋は真剣に仕事に取り組みながらも、日向の様子、これからの朝比奈と日向の関係がどうなるのか心配していた。
こんな状況のまま2週間後にはここをさらなきゃいけないことが、心残りになりそうだ。

日向は自分の家の隅に座りこんでいた。
珍しく落ち込む頭に流れ込むのは、千尋があの時言ってくれた言葉。
「へこんだりとか、もうなんでもいいから笑いたいときいつでも呼んでください。わたし、鉄板の顔芸やりますから!」
日向は千尋の言葉を信じて電話をかけるが、千尋の手元にスマホはなく着信に気付けなかった。
何度も鳴り続ける呼び出し音に裏切られた気持ちになった日向は「うそつき」と言葉を残して電話を切った。
次の瞬間、訪問を知らせるチャイムがなり玄関を開けると、心配して来てくれた燿子だった。

社長室に入り、日向社長が残したスーツを手に取る千尋。
その姿は悲しそうで、背後から様子を見ていた朝比奈は耐えきれずに千尋への言葉を紡ぎ始める。
千尋が運転をして車を運んでくれたとき、抱きしめたのは冗談じゃなかった。
「君が日向のことばかり見ていると腹が立つんだ」
千尋に日向じゃなくて自分を見てほしいと伝える朝比奈の気持ちが、誰もいない静かな社長室に響いた。

燿子が来てくれたことで静かだった日向の家に灯りがともり、燿子が用意してくれたおつまみとお酒で、朝比奈の昔話で盛り上がっていた。
そろそろつまみがなくなる頃に燿子が作ると席を立ち、冷蔵庫を開けて中を確認していると、日向のスマホが着信を知らせた。
自分のそばにスマホがあった燿子は電話をかけてきたのが千尋だと気づき、電話に出ようとスマホを取る日向の手に自分の手を重ねた。

ここに来るのは実は勇気がいたの、でも、心配だったから、あなたがすきだから。
そう真剣な想いで日向を見つめる燿子は、静かに優しく、傷ついた日向の唇にキスをした。
軽く触れたキスが離れ、2人の間に距離ができたのは一瞬で。
今度は日向からその距離を埋めるようにキスをすると、ふたりは何度も唇を重ねた。
すれ違うように鳴り続ける着信を、日向が受け取ることはもうできなかった。

第7話|社長交代・・・!?さようなら愛しき人

+ あらすじ

日向徹(小栗旬)は朝比奈恒介(井浦新)、山上芳行(佐野史郎)とともに業務停止命令を受けた「NEXT INNOVATION」にいた。倒産の可能性もある中、現金調達方法について議論するも、覇気のない日向。そんな日向に、朝比奈は夏井真琴(石原さとみ)に迫ったがフラれてしまった、などと水を向ける。
そこへ、休暇を取らされていた社員たちがやってくる。真琴は日向のオフィスを訪ねるが、いきなり「嘘つき女」と言われる。自分が電話に出られなかったことを言っているのだと察して謝罪する真琴。しかし、日向も真琴から折り返しをもらったとき、朝比奈燿子(相武紗季)と抱き合っていたことが脳裏をよぎり、気まずい。そんな日向に真琴は、あなたには敵も多いが、自分たちのような味方もいるのだから、虚勢を張ってでも安心させてほしい、と語る。その言葉に慰められた日向は、自分の株を現金化して個人情報を流失してしまった500万人へ謝罪金を出すことを思いつく。日向はそんな自分のやり方は間違っているのか、と朝比奈に聞く。朝比奈から、お前のやり方を疑った俺が間違っていたと、逆に背中を押された日向は会社の再建を誓う。
そんな折、真琴のもとに大手製薬会社から研究員としてのオファーが舞い込む。突然の内定に喜びつつも、日向のもとを離れるのが辛い真琴。日向と2人きりになった夜に、あなたのもとで働きたい、と告白してきた真琴に日向は・・・。

第8話|全てを捨てて君と・・・ 明日への旅立ち

+ あらすじ

辞任会見を終えた日向徹(小栗旬)は、朝比奈恒介(井浦新)に、全部お前がやったことなのか、と詰め寄る。それを認めた朝比奈は、自分が徹を甘やかしすぎた結果こうなったんだ、と冷たく言い放つ。さらに、山上芳行(佐野史郎)からパーソナルファイル事業の所有権は「NEXT INNOVATION」にあるので手を引いてくれ、と言われた徹だったが、自分が執着した事業は譲れないと、申し出を拒否、社員数名と新会社を設立して事業を引き継ぐ、と宣言する。
オフィスに出てきた朝比奈は、アイデアとスピードで勝負してきた徹にはこの会社は足手まといだからと、自らの社長就任を宣言する。朝比奈の圧倒的な存在感に敗北感を味わう徹。そんな2人を、夏井真琴(石原さとみ)は複雑な心境で見つめていた・・・。
オフィスを片付け始めた徹。真琴の動向が気になり、内定が出ている製薬会社について尋ねるが、着々と進展していると報告され、寂しい・・・。
そんな折、徹の送別会が計画され、真琴は朝比奈燿子(相武紗季)に料理を頼みに行く。燿子から、明日で契約満了になるのは寂しい?と聞かれた真琴は、否定するも、本音は見抜かれていた。
送別会当日。徹は、社員たちを前に、自分から全ての資産を奪った朝比奈への感謝の言葉を述べていた。新会社でパーソナルファイル事業だけは継続していこうと決意した徹。ところが、そこにも朝比奈の策略が待ち受けていて・・・。

第9話|私を信じて!あなたの壁を壊したい

+ あらすじ

朝比奈恒介(井浦新)からパーソナルファイル事業までも奪われ、送別会を飛び出した日向徹(小栗旬)。日向の後を追った夏井真琴(石原さとみ)は、あなたについて行きたい、と後部座席に乗り込み、徹はそのままバイクを走らせた。日没後の海辺で目覚めた日向の隣には、真琴が寄り添っていた。気まずい状況のなか、真琴の顔に風でコンビニ袋が張り付き、笑う徹。そのまま彼女の顔を見つめながら・・・。
「NEXT INNOVATION」では、新社長となった朝比奈が、記者から取材を受けていた。「真のカリスマ動く!」と賞賛された企画に朝比奈は微笑む。
そんな中、提携先のJIテックから、現状のパーソナルファイルのインターフェイスはコストがかかり過ぎるとクレームが入る。朝比奈はインターフェイスを改変して、総務省報告会で発表する。事務次官・藤川(大地真央)から、日向が開発した前の方がよかったと指摘されるも、顔色一つ変えない。
そんな折、朝比奈燿子(相武紗季)は、日向を呼び出し、兄のとった行動を謝罪、朝比奈が個人情報流出を仕組んだ証拠が入っているUSBメモリを差し出すが、徹は、謝る必要はない、と興味を示さない。バカが1人ついてきたから・・・、と真琴への想いまでも伝えられ嫉妬した耀子は、日向を外に連れ出した。そこには、リラックスした感じで談笑する朝比奈と真琴の姿があった。日向は凍り付いたままふたりをじっと見つめ・・・。

第10話|あふれる想い・・・ 私たちが出した答え

+ あらすじ

日向徹(小栗旬)は、逮捕された朝比奈恒介(井浦新)について東京地検から事情聴取を受けていた。朝比奈が顧客情報を流出させたことを知らなかったと証言した日向に検事は、遠野秋洋(綾野剛)がリークしたことを明かした。
その頃、朝比奈燿子(相武紗季)は、朝比奈のことを聞きだそうとレストランに押しかけるマスコミに悩まされていた。そんな燿子に、乃木湧太(丸山智己)は休職を促す。
「WONDER WALL」に戻った日向は、夏井真琴(石原さとみ)に笑顔で迎えられるが、直後に「NEXT INNOVATION」に強制捜査が入り、倒産の可能性もあると聞き心を痛める。それでも、新会社を軌道に乗せるため、地道な営業にまい進する。真琴は、それを身近で支えるうち、社長として人間としてどんどん成長していく日向を、どこか寂しく感じるようになる。
そんな折、日向は山上芳行(佐野史郎)から「NEXT INNOVATION」に戻ってほしいと頭を下げられる。自分には守りたいものがほかにある、と伝えた日向だったが・・・。
後日、日向は朝比奈に面会をしようと拘置所を訪ねるが、朝比奈に拒否される。朝比奈は日向だけではなく、燿子や両親との面会も拒んでいた。
同じ頃、日向に真琴から、しばらく休ませてほしい、というメールが届く。気になった日向は真琴に電話をするがつながらない。心配になり自宅を訪ねるが、そこにも真琴の姿はなく・・・。

第11話(最終回)|君のもとへ・・・二人の未来

+ あらすじ

「NEXT INNOVATION」に戻った日向徹(小栗旬)は、会社の変わり果てた光景に言葉を失うも、山上芳行(佐野史郎)に感謝の言葉をかける。職場に復帰した朝比奈燿子(相武紗季)にも会うと、拘置所の朝比奈恒介(井浦新)に再度面会を断られたと話す。そんな日向に燿子は、夏井真琴(石原さとみ)に気持ちを伝えたのか、と聞くが、日向は否定、真琴がそばにいたのは、全てを失っていた自分への同情心からだ、と言って燿子を呆れさせる。
その頃、研究所にいた真琴は、勤務地がブラジルになったと伝えられる。
「NEXT INNOVATION」社長に復帰した日向は会見を開く。その模様を見た真琴は、思わず会社に来てしまい、逢うのを避けていた日向に遭遇してしまう。久しぶりの再会にも素直になれないふたりは、ぎこちない様子で近況報告をしあう。会社の厳しい現状に、今度ばかりは打つ手がないかもしれない、と日向。真琴は、朝比奈が戻るまで頑張れ、と励まし、自分のブラジル行きを報告する。ショックを受ける日向に真琴は、わざと張り切った様子を見せる。
数日後、真琴に電話をかけた日向は、会社に来てみないか、と誘うが、仕事が忙しいと真琴は断る。仕事が終わってからでいい、自分もずっとここにいるから、と粘る日向に、真琴は迷いつつも行く、と約束する。日向は待ち続けるが、朝になっても真琴は現れなかった。そのとき真琴からの着信が・・・。

SP|リッチマン,プアウーマン in ニューヨーク

+ あらすじ

冬のニューヨーク。Next Innovation社長、日向徹(小栗旬)は、パーソナルファイル管理システムに必要なHDDを調達するため、海外にある工場を視察していた。タブレットPCで同時通訳しながら責任者と話す徹。ここにある全てのHDDを買いたい、と話すが、責任者には冗談としか思われない。
一方、エステル製薬で働く夏井真琴(石原さとみ)は、新薬開発プロジェクトの発表会で登壇していた。堂々とプレゼンを終えた真琴は、すぐにタクシーに乗り込み、徹との待ち合わせ場所タイムズスクエアへと向かう。目的地に到着した真琴は、早く逢いたい徹が見当たらずイライラする。そこに背後から声がして・・・。
ある早朝。オフィス街のコンビニから出てくる男がいた。男のネームカードには朝比奈恒介(井浦新)の名前。出所した朝比奈はサーバー保守点検を請け負う会社で働いていたのだった。帰宅した朝比奈が、自宅アパート前で野良猫をかまっていると、妹・耀子(相武紗季)がやってきた。
ある日、勤務先のブラジルでリオのカーニバルがあり1週間休暇になった真琴が帰国してくる。真琴は久々にNext Innovationを訪れて、安岡倫哉(浅利陽介)、小川智史(中村靖日)、立石リサ(舞川あいく)ら、懐かしい面々に再会。その後、滞在中の宿を探すから、と早々に帰ろうとするが、周囲の人たちからの勧めもあり、徹の家に泊まることになるが・・・。

ドラマ「リッチマンプアウーマン」公式サイトより引用

ドラマ「リッチマンプアウーマン(リチプア)」のキャスト(出演者)/役名の一覧

  • 日向 徹:小栗旬
  • 夏井 真琴(澤木千尋):石原さとみ
  • 朝比奈 燿子:相武紗季
  • 朝比奈 恒介:井浦新
  • 安岡 倫哉:浅利陽介
  • 小川 智史:中村靖日
  • 細木 理一:植木紀世彦
  • 宮前 朋華:八木のぞみ
  • 吉田 一雄演:鹿内大嗣
  • 立石 リサ:舞川あいく
  • 山上 芳行:佐野史郎

ドラマ「リッチマンプアウーマン(リチプア)」の名言15選

リチプアは恋愛ドラマでありながらビジネス向けの名言が多い作品です。

小栗旬の演じる日向徹が繰り出すカリスマ的な至言は当時就活生だった自分にも響きました(笑)

リチプアファンがリチプアの名言を動画にまとめてくれているので、ぜひご参照ください。

【まとめ】ドラマ「リッチマンプアウーマン(リチプア)」の見逃し配信情報

ドラマ「リッチマンプアウーマン」はFODプレミアムで全話見放題となっています。


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